イワン・レンドルIVAN LENDL

70年代末～94年末の引退までにグランドスラム通算で8勝。世界1位の通算在位記録は270週間で、ピート・サンプラスやロジャー・フェデラーに抜かれるまでは史上1位だったテニス史上の最強選手の一人。全仏での3度優勝の内、初優勝だった1984年の優勝は、ライバルだったジョン・マッケンローを逆転で倒してのタイトル獲得で、今もなお伝説の逆転劇として語りぐさになっている名勝負だった。同時代のマッケンローやノアなどのスターたちとは華やかさの面では一歩譲っていたが、テニス界にフィジカルとメンタルトレーニングの重要性を初めて持ち込んだと言われる完璧主義が、彼の長きに渡る活躍を支えたのだろう。現役時代の晩年近くの92年にアメリカに帰化。強面な外見に似合わず非常にユニークで世話好きな面があり、若手だったサンプラスやアガシは彼の影響をかなり強く受けたと言われている。マレーコーチとして2013年ウインブルドンに優勝。現役時代には叶わなかった夢を果たした。

2017.04.18 更新