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ジャバーがアラブ人初のトップ10「世界1位になるための始まり」

「WTA1000 インディアンウェルズ」でのジャバー

「WTA1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月6日~10月17日/ハードコート)で第12シードの世界ランキング14位、オンス・ジャバー(チュニジア)が準決勝に進出。これにより、18日に更新予定の世界ランキングで、アラブ人として初めてトップ10入りを果たすことが確定した。WTA(女子テニス協会)公式ウェブサイトをはじめ多くのメディアが報じている。

現在27歳のジャバーは、22歳だった2017年の7月にトップ100の壁を破る。そこから徐々にランキングを上げていき、世界31位でスタートした今シーズン、ここまでにツアー最多の48勝を挙げ、この度、さらに新たな歴史を作ることになった。


ジャバーはすでにアラブ人女子選手としていくつもの歴史を築いてきた。2020年の「全豪オープン」と今年の「ウィンブルドン」でベスト8となり、今年6月の「WTA250 バーミンガム」で初のツアー優勝。このインディアンウェルズでもマスターズ大会での準決勝進出という新記録を打ち立てている。また、今季はアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、イガ・シフィオンテク(ポーランド)らトップ10選手から5勝しており、シーズン最終戦行きを懸けたレースランキングでは来週、9位から8位へ浮上する見込みだ。


今大会では、1回戦が免除となり、2回戦で世界65位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア)、3回戦で第22シードダニエル・コリンズ(アメリカ)、4回戦で世界151位のアンナ・カリンスカヤ(ロシア)、準々決勝で第18シードのアネット・コンタベイト(エストニア)を破ってきた。


コンタベイトとの試合後、ジャバーはトップ10入りを喜びつつも、目標はさらに高いことを明かしている。


「夢が叶い始めたわ。これを待っていたの。ずっと世界1位になりたいと思っていたから。トップ10はその始まりよ。いいプレーができているから、自分がこの順位にふさわしいことはわかってる。これからはトップ10の一人としてふさわしいことを証明したい。そのために進歩すべきことはたくさんあるわ」


「今はいろんな感情が押し寄せているけど、とても幸せ。とはいえ、大会はまだ終わっていないから、トップ10のことはあまり考え過ぎず冷静にならないとね。多分、お祝いは大会が終わってからすると思うわ」


「自分を信じて、懸命に努力してきた。これは素晴らしいことの始まりに過ぎないの」


ジャバーはキャリアの初期からトップ10入りを目指していた。今回の吉報を受けて、彼女が18歳だった時に受けた8年前のインタビューが紹介され、その中で当時世界200位台だったジャバーは「トップ10のテニス選手になるのが夢なの」と話している。


ただし、本人は最終戦出場を懸けたレースランキングに気を取られていたため、世界ランキングのことはあまり意識していなかったと語る。だが、これを機に、さらなる目標を達成するつもりだ。「メンタルコーチにはこんなの望外だって言ったけど、実際は必要としているの。いつかグランドスラムで優勝するためにね。そのためには必要なステップなのよ」


ジャバーは、テニスが好きな母親の影響で3歳からテニスを始めた。しかし、テニス強国ではないチュニジア出身であることで、多くの苦労を経験したと回想する。「チュニジア出身であることは、アメリカやフランス、オーストラリアの出身であることとはまったく違うの。お手本とするような存在がテニスクラブにはもちろん、大会にすらいないから。出身国を理由にスポンサー契約を断られたことも何度もあるわ。公平じゃないわよね。以前はなぜなのか理解できなかったけど、今は受け入れたわ。ほかの人に頼りっ放しじゃなかった自分を本当に誇りに思う」


「選手一人ひとりが異なるキャリアを歩んできているから、自分が一番苦労したなんて言うつもりはないわ。ただ、これを成し遂げたかった。自分の夢だから。テニスをはじめ、スポーツに全然興味のないスポンサーや誰かに頼りたくなかったの。夢のおかげで、目標に向かって歩み続ける勇気を持つことができた。そして今回、トップ10入りを果たせたの」


さらにジャバーは、コーチや、フィットネスコーチを務める夫への感謝を口にした。そして、トップ10入りすることで抱える新たなプレッシャーについても語っている。


「こんなに大きな大会でここまで勝ち進んだことがなかった。トップ10にも入ったことがなかったしね。これこそが私の達成したかったことだけど、いろんなことが一気に起きているわ。でも、私は十分な経験を積んできたし選手としても成長してきたから、こうしたプレッシャーを特権として受け入れることができる。若い時はストレスのことを考えると気が滅入ってしまうものだけど、実はいいことなの。もちろん簡単じゃない。でも最善を尽くすだけよ。自分のプレーをしていくわ。楽しみながら、プレッシャーをコートの喜びに変えてね」


トップ10入りを受けて、レジェンドのビリー・ジーン・キング(アメリカ)や元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)から祝福されたジャバー。準決勝では第21シードのパウラ・バドーサ ジベルト(スペイン)と対戦する。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「WTA1000 インディアンウェルズ」でのジャバー
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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