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全仏優勝から1年、シフィオンテクが賞金をメンタルヘルスのために寄付

写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク

現在「WTA1000 インディアンウェルズ」に第2シードとして出場中のイガ・シフィオンテク(ポーランド)は、2・3回戦と合わせて失ったゲームは5ゲームのみと好調な滑り出しを見せ、4回戦進出を決めている。3回戦に勝利した日曜日は、昨シーズンの「全仏オープン」制覇からちょうど1年という節目だった。シフィオンテクは、自身初のグランドスラム優勝の1周年記念日を特別な方法で祝うことにしたようだ。WTA(女子プロテニス協会)の公式ホームページが伝えている。

日曜日、第25シードベロニカ・クデルメトワ(ロシア)との対戦となった3回戦で、シフィオンテクは6-1、6-0で勝利、たった1ゲームしか失わない一方的な展開となった。次の4回戦の対戦相手は2017年の全仏女王エレナ・オスタペンコ(ラトビア)だ。シフィオンテクは今大会出場前のランキングで自己最高の世界4位に順位を上げ、今シーズンも好調を維持している。出場したWTAツアー大会では、2大会を除くすべての大会で16強またはそれ以上の成績を残している。


試合終了後の記者会見で、シフィオンテクは今大会で受け取る賞金のうち5万ドル(約566万円)をメンタルヘルス関連の非営利団体に寄付することを発表。3回戦が行われた10月10日は世界メンタルヘルスデーであることに敬意を表した形だ。


「私は、スポーツではそういう支援を得ることがとても重要だと思っているの。私の精神力はコートで使える強みになるとずっと思ってきたし、そういうふうに鍛錬できるものだと思う」とシフィオンテクは語った。


現在20歳のシフィオンテクは、ここ3年ほどスポーツ心理学者のダリア・アブラモビッチ氏と共にツアーを回っている。


「でも、みんな異なる道筋をたどっていくということも分かっている。私たちが自分の道筋を選べるのは素晴らしいことよ。心理学者を必要としない人がいるってことも分かっているから。私は、強くなりたければこうしなさい、って言っているわけではないの。みんなそれぞれ性格も違うし、必要とするものが違う」


「偏見を持たないことは大切だわ。もし支援が必要であれば、得るべきよ。もし、その気があって、先入観を持たないようにしていれば、結果的に自分を助けることになると思う」


クデルメトワとの対戦は2度目だったが、シフィオンテクはたったの54分で試合を終わらせてしまった。ウィナーは19本、アンフォーストエラーはたったの7本で、試合中一度も相手にブレークチャンスを与えなかった。日曜日は、天候にも恵まれ、ボールもよく弾んでいた。特にサービスゲームでは5ポイントしか相手に与えず、33ポイントのうち28ポイントを勝ち取った。


「結構自信を持ってたってだけなの」とシフィオンテクは試合後のコートで行われたインタビューで答えた。「繰り返しになるけど、2回戦と同様に、私の戦略がうまくいったのね。時々リズムを変えて彼女のミスを誘ったり、幾つかのポイントでは相手がプレッシャーを感じるように攻めていくようにしたわ」


「私のチームの心理学者にプレゼントをあげたかったの。私が負けるといつも大変なことになるから。今日は彼女はゆっくりできるわ」


昨年の「全仏オープン」では1セットも落とさず勝利し続け、初のグランドスラム優勝を手にしたシフィオンテク。それからの1年を振り返っての感想を聞かれたシフィオンテクは、この1年は予想を遥かに超えるものだったと答えた。


「1月から6月までの最初の半年は、グランドスラムが何大会もあって、オリンピックもあったから結構厳しいなって感じたわ。すごくプレッシャーを感じた」とシフィオンテク。


「でも、今ここに立っていると、すこし自由になれた感じがする。これから”WTA ファイナルズ”が控えているけれど、私は自分の目標を達成したと思うし、むしろ目標を超えたと思うわ。その点は結構満足している。気負わずにプレー出来ていると思うし、コートの上で自分らしくいられているからすごくいい感じよ」


※為替レートは2021年10月12日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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