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大坂に敗れたガウフ「セカンドサーブの問題は完全にメンタル」

 ※写真は2019年3月「マイアミ・オープン」でのガウフ

先週「WTA1000 モントリオール」に出場したココ・ガウフ(アメリカ)は、初戦のアナスタシア・セバストワ(ラトビア)戦に6-1、6-4で勝利。試合後のインタビューでガウフは、サーブの調子は自身の精神面に強く影響されると語っていた。スポーツウェブメディア Sportskeedaが伝えている。

この試合でガウフはすべての面で試合をうまく進められていたが、サーブが特に好調に見えた。しかし、ガウフのサーブはずっとそううまくいっていたわけではない。今シーズンは、それまでの42試合でWTA(女子テニス協会)の選手中ワーストとなる214回のダブルフォールトを積み重ねていたのだ。だがここ数週間はガウフのセカンドサーブの調子が向上しており、その結果がセバストワとの試合に現れていた。この試合中のガウフのダブルフォールトはたったの3回だった。


記者会見でセカンドサーブの精度について問われたガウフは、ダブルフォールトが多いのは技術面より精神面の問題だと認めた。


「メンタルの問題だと断言できるわ。こういうダブルフォールトの問題を抱えている時でも、練習では40本連続で決めることができるの。でも試合に出ると1本も入らないのよ。だから、完全にメンタルの問題ね」


ここで、ガウフは同じアメリカの体操選手シモーネ・バイルズが最近語った「ツイスティ」に触れた。ツイスティとは体操選手が跳躍中に空間の感覚をなくしてしまう状態のことで、うまく着地できるよう体を動かすことができなくなるため選手にとっては非常に危険となる。バイルズはこれを理由に「東京オリンピック」の競技の一部を棄権した。


バイルズはツイスティについてオリンピック中に次のように語っていた。「(ツイスティは)すごくおかしな気分なのよ。自分の体を少しもコントロールできないの。もっと怖いのは、空中で自分がどこにいるかわからないから、着地の仕方も、どこで着地するかも全くわからない。頭からなのか、手なのか、足なのか、背中なのか…」


ガウフは、自身のセカンドサーブの問題をバイルズのツイスティを例として語った。体操選手のツイスティと異なりテニス選手のセカンドサーブの失敗は身体的な危険が伴うわけではないことを認めた上で、ガウフは次のように説明した。


「やっとその問題の名前がわかった。シモーネ・バイルズはツイスティと呼んでいたわ。勿論、テニスでは体操の跳躍でのようにダブルフォールトで怪我をするわけじゃない。でも、私のサーブの問題はそういうものだと思う」


「言うまでもなく、怪我をすることはないわ。体操のように深刻な問題でもない。でも本当に、私のサーブにはそういう問題があったと思っている。完全にメンタルなの」


ガウフは、セカンドサーブの問題は克服しつつあると語った。


「ダブルフォールトの数は少なくなってきている。でもたくさん反復練習をして、サーブを分解して、練習で試合の状況を作って自分にプレッシャーをかけて、とても時間がかかったわ」


「WTA1000 モントリオール」のコートは、例年より球足が遅くなったと複数の選手が発言していた。ガウフもそう感じたそうだが、彼女のプレーにはあまり影響はないという。


「今まで私がプレーしてきたコートや、もしくは家でトレーニングしている時と比べて速くはないわね。私は球足の速いコートで練習するの。だから、実は速いコートで練習してからこういうコートに来てプレーするのが好きなの。こういう必ずしも速くない…遅いとは言わないけれど、家で練習するより速くないわね。でも、それこそ私が家で速いコートで練習する理由のひとつなの。他のコートで球足が遅く感じられるようになるから」


その後「WTA1000 モントリオール」では対戦相手の棄権が続き、ガウフは難なくベスト8に進出したが、準々決勝で後に優勝したカミラ・ジョルジ(イタリア)に4-6、6-7(2)で敗退。この試合でのガウフのダブルフォールトは6回だった。そして「WTA1000 シンシナティ」2回戦では、大坂なおみ(日本/日清食品)に6-4、3-6、4-6の逆転負けを喫したガウフ。この試合でのダブルフォールトは9回と多く、特に第2セットではあと一歩で5-3というリードを奪い、完全に試合の主導権を握る大きなチャンスを逃してしまった。


だがガウフは17歳でまだまだ伸びしろがある。今後精神面がより安定すれば、アグレッシブで多彩なショットを操るガウフらしいプレーが活きてくるようになるはずだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年3月「マイアミ・オープン」でのガウフ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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