
1月31日にメルボルンで開幕するWTA500の大会で、今シーズンのツアーをスタートさせる予定の大坂なおみ(日本/日清食品)。その彼女が、直前の29日に急遽開催されるエキシビションマッチを戦うことが「全豪オープン」公式サイトで発表された。
オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)の発表では、一部の選手たちはメルボルンではなくアデレードで検疫期間を過ごし、彼らによる「A Day at the Drive」というエキシビション大会を開催することに。
今回の発表では男女計8名が参加することになっており、そのうちの6名が明かされた。男子は世界トップ3、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ドミニク・ティーム(オーストリア)。女子は世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)、3位の大坂、11位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)となっている。
同協会のCEOであり「全豪オープン」トーナメントディレクターのクレイグ・タイリー氏は、米テニスメディアであるTennis Channelの「Tennis Channel Live」にリモート出演。Tennis Channelは8日に、Twitterでその時の動画を公開した。
テニス関連ニュースサイトTennis Tonicによると、タイリー氏は事の発端として「メルボルンでは検疫できる人の数がギリギリだったので、何らかの軽減措置が必要だった」と説明。
「我々は(アデレードのある)南オーストラリア州政府に少なくとも50人を隔離する可能性を打診したが、選手たちが検疫後にすぐメルボルンに直行するのでは彼らにメリットはなく、興味を示さないだろう。しかし、メルボルンに行く直前にエキシビション大会を開催すればメリットがあるので、50人を隔離してその選手たちにエキシビションマッチを戦ってもらうことにし、州政府首相に同意してもらった」
「そこで我々は男女のトップ選手を選び、アデレードでエキシビション大会を行うことになったんだ」
(テニスデイリー編集部)
※写真は2020年「全米オープン」での大坂なおみ
(Photo by Al Bello/Getty Images)