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推定約600万円の赤字となるパレルモ・オープン「テニス愛ゆえに開催」

写真は「パレルモ・オープン」開会式の様子

新型コロナウイルスのパンデミックの影響で3月から中断されていたプロテニスツアーが、今週WTA(女子プロテニス協会)の「パレルモ・オープン」(イタリア・パレルモ/8月3日~9日/クレーコート)で無事再開された。大会ディレクターが語った多くの困難について、伊ニュースサイトUBI Tennisが伝えている。

シチリア島最大の都市パレルモで開催中の「パレルモ・オープン」大会ディレクターであるオリヴィエロ・パルマ氏は、約5万ユーロ(約624万円)の赤字を見込んでいるが、テニスへの愛ゆえに大会開催に踏み切った、と述べた。


「パンデミック後、世界はテニスの再開を心待ちにしていました。たくさんの注意事項を守れば、以前と同じように大会が開催できるのか、誰もが知りたかったのです。これは“第31回パレルモ・オープン”ではありません。ロックダウン後の、初めての大会です。以前とはすべてが違います」


過去2週間にもいろいろなことがあった。中国の大会はすべて中止となり、日本での「東レ パン・パシフィック・オープン」も大会史上初の中止に。イタリア最大の大会である「BNL イタリア国際」は無観客での開催を勧告されている。


そんな状況下で、「パレルモ・オープン」が開催されたこと自体が賞賛されるべきことだ。パルマ氏は、大会開催が実現したのは、コロナ感染者数が少なかったこと、そして地方当局の大会への誠意のおかげだと語った。


「シチリア政府は我々を信頼し、センターコートへ限られた人数の観客を入れることを許可してくれました。この大会をテストケースとするためです。この大会のことにかかりきりだったので、他大会の状況については全く知りません」


「我々はテニスへの愛ゆえに開催に踏み切りました。今年の収支については度外視しています。我々のマーケティング担当者は、収支は今年と来年を合わせて考えるべきだと言っています。しかしながら、今年の赤字は約5万ユーロ(約624万円)と見込まれています」


他大会も同様に経済的苦境を味わう危険はあるが、パルマ氏は「パレルモ・オープン」が今後の大会開催の指標となることを望んでいる。たとえば、選手たちはPCR検査と抗体検査の、両方の検査を受けている。


「厳しい指針があったからこそ、陽性者を早期発見することができました。選手たちはパレルモに到着する約4日前にはPCR検査を受けていましたし、到着と同時に2種類の検査を受けました。その後結果が出るまで、通常は約12時間後ですが、ホテルから出られません。陰性が判明したら、その証明となるバッジを受け取って、トレーニングを始められます」


大会側は陽性だった選手が誰かは発表しなかったが、予選から「病気」で棄権した選手はビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)だけで、彼女にも症状は一切なかった。


パルマ氏は大会前に、感染者はほとんどいないことから、選手たちは希望すれば市内を観光できると述べていたが、その後「WTAの指針では観光は推奨されない」と方針を変更した。


大会で何が起ころうと、この苦境の中で「パレルモ・オープン」がプロテニスツアー再開の先駆けとなった事実は残る。この先に予定されていた大会も次々とキャンセルされており、WTAもATP(男子プロテニス協会)も開催可能な場所を探している。今年中にもう一度ここでの大会開催は可能ですか、と聞かれるとパルマ氏は「もちろんです。今後の状況次第ではありますが」と請け合った。


※為替レートは2020年8月4日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「パレルモ・オープン」開会式の様子
(Photo by Tullio M. Puglia/Getty Images)

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