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WTA2019年を振り返る:大坂なおみ、バーティ、アンドレスク、ガウフら若手が大躍進(後編)

写真は左から大坂なおみ、バーティ、ガウフ、アンドレスク

2019年は女子プロテニス界にとって、若手選手の活躍が顕著で刺激的な1年だった。これまではスター候補が現れては消えていったが、2019年は良い意味で予想外の、安定した実力を持った若手スター達が次々と登場し、ファンを興奮させてくれたと、インドのメディアScrollが伝えている。



若さと強さ


実力の安定した若手スター達が次々と登場する中で、新しく世界ランキング1位になった大坂とバーティは、共に23歳以下だ。当時21歳の大坂は「全豪オープン」決勝でベテランのペトラ・クビトバ(チェコ)を破り、2つ目のグランドスラムのタイトルを勝ち取った。「全仏オープン」では当時17歳のアマンダ・アニシモワ(アメリカ)が準々決勝で前年度チャンピオンのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒し、19歳のマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)は決勝に進出した。


15歳とは思えない実力と落ち着きでテニス界を驚愕させたココ・ガウフ(アメリカ)、大舞台での類を見ない冷静さを見せた19歳のビアンカ・アンドレスク(カナダ)。そして22歳のベリンダ・ベンチッチ(スイス)は怪我から復帰して37位から8位へとランクを上げ、「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」で当時世界2位のクビトバを倒して優勝し、「WTA ファイナルズ・深セン」への出場権を得た。


米ニューヨーク・タイムズ紙によると、2019年のWTAシングルス優勝者の平均年齢は23歳4ヶ月で、2008年以来最も若い。この10年間の素晴らしい締めくくりである。


相変わらずのハレプの不安定さ


今シーズンを世界ランキング1位でスタートしたハレプは、グランドスラムで1回優勝、シーズンを4位で終え、悪い年だったとは言えない。特に前半は順調だった。28歳の彼女は不屈の闘志で2つ目のメジャータイトルを「ウィンブルドン」で獲得、熱烈なファン達も驚き熱狂した。決勝戦でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に難なく勝利し、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ「全仏オープン」のタイトルを失った数週間後に、母の長年の夢を叶えたのだった。


しかし、ハレプの不安定さはシーズン後半にまたしても露呈。経験豊富なはずの彼女が大事な場面で決められず、タイトル獲得は1つにとどまった。2020年、以前彼女のコーチだったダレン・ケーヒル氏が再び戻ってくる予定だが、大舞台で活躍するハレプを取り戻せるかどうか、大きな疑問ではある。


スビトリーナの逆パターン


エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)は、2018年に「WTAファイナルズ」を含む4つのタイトルを獲得したが、グランドスラムでは一度も準々決勝以上に進めなかった。だが2019年は違った。「ウィンブルドン」と「全米オープン」で初めて四大大会で準決勝に進出。だが2012年以来初めて、1タイトルも獲れなかった。決勝まで進めたのは「WTAファイナルズ・深セン」のみで、決勝戦でバーティに敗れた。タイトル獲得はできなかったものの安定した戦いぶりで、年末の世界ランキングは6位に終わったが、決勝進出回数と優勝回数の少なさは彼女には異例のことだった。


セレナの奇妙なつまずき


38歳のセレナは、2019年は8つの大会にしか出場しなかったが、世界ランキング10位に踏みとどまった。23回グランドスラムで優勝している彼女は現在もコンスタントに決勝まで勝ち進み、四大大会ではダブルスの試合にも出場できるほどの体力を維持していたが、なぜか優勝は果たしていない。


2018年と同様、セレナは「ウィンブルドン」と「全米オープン」の両大会で決勝に進んだが、2018年と同様にストレートで敗れた。もう2018年の時のようなショックは巻き起こらなかった。さらに「ロジャーズ・カップ」でも決勝に進んだが途中で怪我のため棄権。「全豪オープン」では準々決勝で一度マッチポイントを握ったものの、敗戦した。


このベテラン選手が、産休を終えて戻ってから大きな試合で勝てていない謎は2020年に持ち越す。最多優勝タイ記録となる24回目の四大大会タイトル獲得は叶うのかも、来年に持ち越そう。



(テニスデイリー編集部)



※写真は左から大坂なおみ、バーティ、ガウフ、アンドレスク

(@Getty Images)

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