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WTA2019年を振り返る:大坂なおみ、バーティ、アンドレスク、ガウフら若手が大躍進(前編)

写真は左からアンドレスク、大坂なおみ、バーティ、ガウフ

2019年は女子プロテニス界にとって、若手選手の活躍が顕著で刺激的な1年だった。これまではスター候補が現れては消えていったが、2019年は良い意味で予想外の、安定した実力を持った若手スター達が次々と登場し、ファンを興奮させてくれたと、インドのメディアScrollが伝えている。


この10年間で最も目立った活躍を見せたのはセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)だったが、「全米オープン」の決勝で、初出場のティーンエイジャー、ビアンカ・アンドレスク(カナダ)に敗れた。これは、今年の女子テニスにおいて最も注目を集めたニュースの1つとなった。


また、2019年の四大大会では、大坂なおみ(日本/日清食品)、アシュリー・バーティ(オーストラリア)、シモナ・ハレプ(ルーマニア)、そしてアンドレスクと、それぞれ異なる大陸の出身者が優勝している。これは、女子テニスにおいて史上2回目のこと。WTAにとって最高にセンセーショナルだったこの1年、注目された話題を順不同で集めてみた。


バーティの大躍進


昨シーズンを15位で終えていたバーティは、2019年の目標について「ランキング10位以内に入ること」を掲げていた。そのためにはグランドスラムで勝ち進み、大きな大会で優勝しなければならない。それはごく若い頃から多大な期待をかけられていたバーティが、精神的疲労を理由に休養し、その復帰後間もなくのことだった。


そして大躍進の1年となった2019年、バーティは「全豪オープン」で初めて準々決勝に進出。「マイアミ・オープン」で初のプレミア・マンダトリー大会優勝、「全仏オープン」でついにグランドスラムで初優勝し、世界ランキング1位を獲得。さらにツアー最終戦「WTAファイナルズ・深セン」でも初出場で初優勝、テニス史上最高額の賞金を獲得した。ランキングだけでなく、プロとして、メンタル面で目覚ましい成長を遂げた1年だった。


ガウフ登場の波紋


ココ・ガウフ(アメリカ)は史上最年少で「ウィンブルドン」予選を勝ち抜き、1回戦でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を破る大金星を挙げて、そのまま4回戦まで勝ち進んだ。その後「全米オープン」にもワイルドカードで出場し、3回戦で前回覇者の大坂に敗れた。そして、ラッキールーザーとして出場した「リンツ・オープン」で初のWTAシングルスタイトルを獲得。また、キャサリン・マクナリー(アメリカ)と組みダブルスのタイトルもすでに2つ獲得している。


ガウフは今シーズンを世界ランキング875位でスタート。現在は68位で、トップ100位以内では最年少の15歳、プロ1年目だ。SNSをフォローしているファンの中には、元大統領夫人ミシェル・オバマ、俳優ジェイデン・スミス、 元バスケットボール選手のマジック・ジョンソンなどがいる。2019年のテニス界の話題といえば、“ココ”と言っていいだろう。


ジェットコースターのような大坂なおみの日々


「全豪オープン」で大坂がペトラ・クビトバ(チェコ)との接戦を制し優勝した瞬間、彼女は2015年のセレナ以来初のグランドスラム連続優勝者にして、2001年のジェニファー・カプリアティ(アメリカ)以来の四大大会初優勝から2大会連続でグランドスラムを制した覇者となった。まもなく、彼女は世界ランキング1位の座に。


その直後にコーチのサーシャ・バジンとの契約を解消したことも話題を呼んだ。彼女は昨年優勝した「BNPパリバ・オープン」のタイトルを守れず、第1シードで臨んだ「全仏オープン」では3回戦敗退。「ウィンブルドン」では1回戦で敗退し、記者会見で涙を見せるぐらい感情的になって中断した。この時期は彼女にとって辛いもので、随分泣いたと大坂自身も認めている。


だが、彼女は今年後半になって盛り返してきた。「東レ パン・パシフィック・オープン」と「チャイナ・オープン」で連続優勝。「WTAファイナルズ・深セン」は怪我のため途中棄権したが、年末のランキングを3位とし、22歳の彼女にとって明るい展望を持てる結果となった。


アンドレスクの予想を上回る大活躍


今年1月までは、アンドレスクは無名だったと言える。彼女は1月の「ASBクラシック」でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)とビーナスを倒し決勝まで進んだ。そして9月には「全米オープン」で優勝。カナダ首相ジャスティン・トルドーが彼女のために帰国歓迎パレードを行うほど、19歳にしてカナダで最も成功したシングルス・プレーヤーとなった。


この1年でアンドレスクのランキングは173位から5位まで上昇。「BNPパリバ・オープン」で自身初のプレミア・マンダトリーのタイトルを獲得し、自国開催の「ロジャーズ・カップ」でも優勝。トップ10選手と対戦した最初の8試合を勝利、3月から9月までは負け知らずだった。この大活躍は、彼女が肩の負傷で約5ヶ月間欠場していたことを考えると、さらにすごいものだったと言えよう。「全仏オープン」では1回戦終了後に棄権、「ウィンブルドン」には出場できず、「WTAファイナルズ・深セン」では試合途中で膝を痛めて棄権し、シーズンを終えた。


アンドレスクの今シーズンは、良い時も悪い時も含めて、予想できないものだった。十代のまだ経験も浅いうちにこれだけのことを成し遂げた彼女が、将来どんなことをやってのけてるのか想像もつかない。


(後編に続く)


(テニスデイリー編集部)

※写真は左からアンドレスク、大坂なおみ、バーティ、ガウフ

(@Getty Images)

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