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今さら聞けないテニスのイロハ ~第3回 「キープ」と「ブレーク」について〜

2016年「デビスカップ」アメリカ対オーストラリアの様子

前回前々回と、テニスのスコアとタイブレークについて解説をしてきました。

スコアの考え方やタイブレークを把握した上で試合の記事を読むと、グッと試合内容が分かる気になりますね。

試合の記事を見ているとたびたび出てくる言葉が「キープ」と「ブレーク」です。

テニスをやっている・知っている人からすると「常識でしょ」と思ってしまうこの単語ですが、やはり観戦初心者には「なんのこっちゃ」ですよね。今回は、この「キープ」と「ブレーク」について解説します。

■「キープ」とは?

テニスは1ゲームごとにサーブを打つ人が交代します。そして、そのサーブを打つ側(サーバー)がゲームを取ると「キープ」となります。

キープは英語で「keep」。「保つ」「維持する」という意味で知られていますが、「ゴールを守る」というような意味もあります。

普通に考えると、サーバーが1回多く攻撃のチャンスを得るわけですから有利ですよね。つまり、サーバーがそのゲームを取ると、その有利な状態を維持したことになるので「キープ」となるのです。

■じゃあ「ブレーク」って?

簡単にいうと、キープの反対です。つまり、サーブを受ける側(レシーバー)がゲームを取ると「ブレーク」となります。

ここで気をつけたいのは、「レシーバーがブレークする」ということ。サーバーからすると「ブレークされる」ということです。キープに失敗したことを「ブレークした」とは言いません。

ブレークは英語で「break」となり、「壊す」「破る」「打ち切る」「食い止める」などの意味があります。

サーバーに有利な状態を打破するので、文字通り「ブレーク」なんですね。

■キープとブレークの流れ=試合の流れ

試合の記事を読んでいると、「お互いにキープし合う」というシーンがよく出てきます。これは、お互いに一歩も譲らない状況が続いているということです。自身が有利なサーブで相手にポイントを取らせない、相手も同様にポイントを取らせてくれないという状況です。

そこからあるタイミングでブレークのチャンスが訪れたときこそ、試合の流れが大きく変わるとき。それまでの張り詰めていた空気が一気に動き始めます!

緊迫した試合では「キープ」が続くため、「ブレーク」に成功するのはいつだろう......とハラハラしながら見ることも多々あるでしょう。

もちろん、この反対でブレークの応酬、みたいな試合もあります。これはこれで、なんとかキープして相手にブレークさせないようにしよう、という気迫のやりとりが見られます。

■キープだけでは勝てない!

テニスは相手に2ゲームの差をつけないと、セットを取ることができません。
お互いにキープし合う展開の場合は、6-5になった時点で第1ゲームで先にサーブした側が自動的に勝ってしまうからです。

その場合は前回紹介した「タイブレーク」に突入します。

つまり、キープし合うだけでは終わりは来ないのです。
いかに相手の隙を突いてブレークするか、がカギとなってきます。

テレビなどで試合を見るときには、この「ブレークのタイミング」に注目すると、長い試合の中での盛り上がりポイントに注目できるのではないでしょうか。

■終わりに

「キープ」と「ブレーク」は、説明だけを聞くととっても簡単なことです。
サーバーが取るか、レシーバーが取るか、それだけ。

でも、このキープとブレークに着目して観戦をすると「よし、ブレークした!」「ここはなんとかキープしてくれ!」と思わず力んでしまうお楽しみポイントがたくさん出てきます。

テニスの基礎知識をつけて、一緒にテニス観戦を楽しみましょう!

第1回 テニスの「スコア」について
第2回 テニスの「タイブレーク」について

(テニスデイリー編集部)

※写真は2016年「デビスカップ」アメリカ対オーストラリアの様子
(Photo credit should read Chris Putnam / Barcroft Media / Barcroft Media via Getty Images)

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