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今年最後のグランドスラム、「全米オープン」開幕!8月開催の主な大会まとめ

「ATP500 ワシントンDC」での錦織

オリンピックが終わるとテニスツアーは北米のハードコートシーズンに入る。そのクライマックスはもちろん8月末から開催される「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)だが、その前にもカナダとシンシナティで2つのマスターズ1000大会がある。ハードコートを得意とする選手たちには、まさに書き入れ時だ。

<8月の大会カレンダー>


男子


8月2日~8月8日 「ATP500 ワシントンDC」


8月9日~8月15日 「ATP1000 トロント」


8月15日~8月22日 「ATP1000 シンシナティ」


8月22日~8月28日 「ATP250 ウィンストンセーラム」


8月30日~9月12日 「全米オープン」


女子


8月2日~8月8日 「WTA250 クルジュ ナポカ」


8月2日~8月8日 「WTA500 サンノゼ」


8月9日~8月15日 「WTA1000 モントリオール」


8月16日~8月22日 「WTA1000 シンシナティ」


8月22日~8月28日 「WTA250 クリーブランド」


8月22日~8月28日 「WTA250 シカゴ」


8月30日~9月11日 「全米オープン」


「ATP500 ワシントンDC」(アメリカ・ワシントンDC/8月2日~8月8日/ハードコート)


シングルス本戦出場者は48名。上位8シードは元世界王者ラファエル・ナダル(スペイン)、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、アレックス・デミノー(オーストラリア)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ヤニク・シナー(イタリア)、ダニエル・エバンズ(イギリス)、キャメロン・ノリー(イギリス)、ライリー・オペルカ(アメリカ)。2015年の優勝者である錦織圭(日本/日清食品)、西岡良仁(日本/ミキハウス)、内山靖崇(日本/積水化学工業)、ダブルスではマクラクラン勉(日本/イカイ)も出場。


得られるランキングポイントは、優勝500ポイント、準優勝300、準決勝進出180、準々決勝90、3回戦45、2回戦20ポイント。


賞金総額は189万5,290ドル(約2億782万円)で、コロナ禍でツアーが中断し再開されて以降、初めての中断前と同額の賞金を提供する大会となった。ただ内訳には少し変化があり、優勝賞金は35万755ドル(約3,846万円)で、これは前回より約4%減。準優勝は17万8,500ドル(約1,957万円)で、約3%減。3回戦敗退の2万4,400ドル(約268万円)は、前回と同額。1回戦敗退は7,520ドル(約82万円)で、約4%増。そして予選2回戦敗退は3,685ドル(約40万円)で約36%増、予選1回戦敗退は1,970ドル(約22万円)で約45%増となった。


大会前のインタビューで「この大会では2015年に優勝しているので自信をもって臨めますか」と聞かれた錦織は、「ここでは優勝したいい思い出があるので、自分のテニスに合ったサーフェスと環境だと思うので、調子が上がってきているというところで今週も頑張っていきます」と抱負を語っている。


「ATP1000 トロント」/「WTA1000 モントリオール」(カナダ・トロント、モントリオール/8月9日~8月15日/ハードコート)


「ロジャーズ・カップ」の名で親しまれ、毎年トロントとモントリオールで男女の大会が交互に開催されるのだが、昨年はやはりパンデミックのためどちらも中止となった。男子シングルス本戦出場者は48名。8月2日時点で上位8シードはダニール・メドベージェフ(ロシア)、ナダル、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、デニス・シャポバロフ(カナダ)。錦織もエントリーしている。


男子が得られるランキングポイントは、優勝1000ポイント、準優勝600、準決勝進出360、準々決勝180、3回戦90、2回戦45、1回戦10ポイント。賞金総額は285万975ドル(約3億1,150万円)。優勝賞金は37万290ドル(約4,047万円)、準優勝は21万1,000ドル(約2,306万円)。1回戦敗退の賞金は1万5,845ドル(約173万円)、予選1回戦敗退は4,445ドル(約49万円)。


女子のランキングポイントは優勝900ポイント、準優勝585、準決勝350、準々決勝190、3回戦105、2回戦60、1回戦1ポイント。


男子では2018年・19年とナダルが連覇。2019年の準優勝はメドベージェフ、残るベスト4はガエル・モンフィス(フランス)とカレン・ハチャノフ(ロシア)だった。第5シードで出場した錦織は、初戦となった2回戦でリシャール・ガスケ(フランス)に敗退している。女子ではビアンカ・アンドレスク(カナダ)が決勝でセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)を破って優勝。アンドレスクとナダルはその年の「全米オープン」も制した。第2シードで出場していた大坂なおみ(日本/日清食品)は、準々決勝でセレナに敗れた。



「ATP1000/WTA1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月15日~8月22日/ハードコート)


「ウェスタン&サザンオープン」の名で親しまれるこの大会は、昨年はパンデミック対策としてニューヨークの「全米オープン」と同じ会場で開催された。男子シングルス本戦出場者は56名。8月2日時点での上位8シードはノバク・ジョコビッチ(セルビア)、メドベージェフ、ナダル、チチパス、ズベレフ、ルブレフ、ベレッティーニ、フェデラー。錦織もエントリーしている。


女子シングルスは64名が出場。8月2日時点での上位8シードは、アシュリー・バーティ(オーストラリア)、大坂、アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)、ソフィア・ケニン(アメリカ)、アンドレスク、エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、カロリーナ・プリスコバ(チェコ)、イガ・シフィオンテク(ポーランド)。


得られるランキングポイントは男女ともカナダ大会と同じ。男子の賞金総額は302万8,140ドル(約3億3,076万円)。優勝賞金は39万1240ドル(約4,272万円)、準優勝は21万8,065ドル(約2,381万円)。1回戦敗退の賞金は1万5,990ドル(約175万円)、予選1回戦敗退は4,720ドル(約52万円)となっている。


過去の最多優勝はフェデラーの7回。昨年は男子では第1シードのジョコビッチが優勝、準優勝はノーシードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)だった。第2シードだったドミニク・ティーム(オーストリア)は初戦となった2回戦でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)にストレートで敗れたが、続く「全米オープン」でグランドスラム初優勝を飾った。女子の優勝者はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)。第4シードだった大坂は、準決勝が行われるはずだった日に、人種差別に対する抗議行動としてプレーのボイコットを表明したが、大会側がそれを受けてその日の試合をすべて中止にし、大会は翌日再開された。大坂は準決勝で勝利したが、怪我のため決勝を棄権した。


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)


シーズン最後のグランドスラムは、昨年は無観客で行われたが、6月の発表では今年は100%の観客収容を目指している。


シングルス本戦に出場するのは男女各128名。7月19日付のランキングで103位までに入っていた選手たちは自動的にエントリーが認められる。さらに男女各128名が予選に参加し、3勝した16名が予選勝者として本戦への出場権を獲得。その他に男女各8名がワイルドカード(主催者推薦枠)として本戦に参戦できる。


オープン化以降に最多優勝を遂げているのは、男子ではジミー・コナーズ(アメリカ)、ピート・サンプラス(アメリカ)、フェデラーの3人で、それぞれ5回。女子ではクリス・エバート(アメリカ)とセレナの6回。


昨年は男子では第1シードだったジョコビッチが線審にボールをぶつけてしまうというアクシデントのため4回戦で失格となり、第2シードだったティームがグランドスラム初優勝を遂げた。そして女子では大坂が人種差別への抗議行動として、その被害者たちの名前を書いたマスクを着けてコートに登場。「(それぞれ違う名前の書かれた)7枚のマスクを見てもらえるように最後まで勝ち進みたい」と言った言葉通りに、圧倒的な強さを見せて優勝を果たした。


「東京オリンピック」では準決勝で敗退し年間ゴールデンスラムの夢は破れた世界王者ジョコビッチだが、「全米オープン」を制すれば男子では1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)以来となる年間グランドスラムという偉業を達成することになる。


※為替レートは2021年8月2日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP500 ワシントンDC」での錦織
(Photo by Mitchell Layton/Getty Images)


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