マイページ

コラム

コロナシーズンの幕引きは...11月・12月開催の主な大会まとめ

写真は2019年「ATPファイナルズ」で優勝したチチパス

新型コロナウイルスのせいで約6ヶ月の中断という前代未聞の事態を迎えたシーズンだったが、何とかツアー再開にこぎつけ、終幕を迎えようとしている。男子では「ATP1000 パリ」「Nitto ATPファイナルズ」という二つの大きな大会が開催され、女子では11月にリンツ、12月にリモージュでの大会開催が予定されている。

<11月・12月の大会カレンダー>


11月2日~8日 「ATP1000 パリ」(男子)


11月8日~14日 「ATP250 ソフィア」(男子)


11月9日~15日 「リンツ・オープン」(女子)


11月15日~22日 「Nitto ATPファイナルズ」(男子)


12月14日~20日 「Open BLS De LIMOGES」(女子)


「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月2日~8日/室内ハードコート)


一年の最後のマスターズ1000大会となる「ATP1000 パリ」。毎年錚々たるメンバーが顔を揃え、最終戦の出場権をまだ獲得していない選手にとっては大きなポイントを得る最後のチャンスとなり、最終戦への出場が望めない選手にとっても、この大会で勝ち進めば年末のランキングを上げられる可能性のある大事な大会だ。


今大会では無観客での開催となる。パリに夜9時以降の外出禁止令が出ており、10月31日・11月1日の予選も無観客で開催される。シングルス準決勝は午後2時から、決勝は3時からの予定ではあるが無観客大会となった。


困難な状況の中で、2020年の賞金総額は昨年より約25%ダウンの390万1015ユーロ(約4億8400万円)となった。だが「全米オープン」「全仏オープン」の、より大きな経済的ダメージを受けている下位ランキングの選手たちを救済するために、早いラウンドで敗退する選手たちの賞金をアップ、勝ち進んだ選手ほど賞金が減額されるというトレンドはここでも健在で、予選1回戦敗退者の賞金は昨年から約65%増額の6160ユーロ(約76万円)、本戦1回戦敗退者は昨年から約13%アップの2万2275ユーロ(約276万円)。一方で男子シングルスの優勝賞金は昨年から約63%ダウンの37万3160ユーロ(約4632万円)となった。


世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、昨年この大会で優勝して得た1000ポイントをそのままキープできるため、今年は不出場。替わって例年年末になると怪我や不調が多く、驚いたことにこの大会でまだ優勝したことがないラファエル・ナダル(スペイン)が出場する。その他に世界ランキング5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)、6位のダニール・メドベージェフ(ロシア)7位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、10位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と、トップ10から5人もの選手がエントリーしている。


ATP250 ソフィア」(ブルガリア・ソフィア/11月8日~14日/室内ハードコート)


この大会は、2016年に始まり毎年2月に開催されてきたが、今年から9月に行われることになっていた。だがパンデミックの影響で、11月の開催となった。


ATP公式サイトによれば2020年の賞金総額は32万5615ユーロ(約4034万円)、シングルスの本戦出場選手は28名。優勝賞金は2万4880ユーロ(約308万円)、優勝すれば250ポイント、準優勝なら150ポイントを得ることができる。昨年の優勝者はメドベージェフだった。


現在エントリーしているのは世界9位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、12位のデニス・シャポバロフ(カナダ)、怪我のため現在は111位までランキングを下げているが、元世界5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)らだ。


「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月15日~22日/室内ハードコート)


男子のシングルスランキングトップ8名、ダブルスランキングトップ8チームしか出場できず、最初は2組に分かれての総当たり戦、準決勝からは勝ち抜きで行われる、特殊な大会だ。2009年から12年間、ロンドンのO2アリーナで開催されてきたが、2021年からはミラノでの開催が決まっている。


シングルスでは4位のロジャー・フェデラー(スイス)が怪我のため今年中は大会に出ないことを発表しているので、7位までの6人、ジョコビッチ、ナダル、ティーム、チチパス、メドベージェフ、ズベレフが既に出場を決めているが、残り2つの出場権を狙う戦いは激しい。現在8位はアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、9位はシュワルツマンだが、ウィーンやパリで活躍すれば、それより下位の選手たちにもまだ出場のチャンスはある。


「ファイナルズ」で得られるポイントは、ラウンドロビン(総当たり戦)では1試合勝つごとに200ポイント、準決勝で勝てばプラス400ポイント、決勝で勝てばさらに500ポイントで、最高1500ポイントを獲得できる。


ATP公式サイトによれば2020年の賞金総額は570万ドル(約5億9700万円)。昨年は900万ドル(約9億4200万円)だったので、約37%ダウンだ。内訳は、昨年は総当たりで1試合勝つごとに21万5000ドル(約2250万円)、準決勝で勝てばプラス65万7000ドル(約6880万円)、決勝で勝てばさらに135万4000ドル(約1億4200万円)、無敗で優勝した場合は合計287万1000ドル(約3億円)となっていたが、今年の詳細はまだ発表されていない。


かつてはフェデラーやジョコビッチが連覇していたが、2015年からはジョコビッチ、アンディ・マレー(イギリス)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ズベレフ、チチパスと、毎年優勝者が入れ替わっている。


※為替レートは2020年10月27日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「ATPファイナルズ」で優勝したチチパス
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

コラムの関連記事

PAGE TOP
menu