コラム

受験シーズン到来!アスリートに学ぶ勝負めしと、脳力アップにおすすめ食材3選

写真は大坂なおみ

間近に迫った受験シーズン。2019年度の大学入試センター試験まであとわずかとなりました。本番にコンディションのピークをもっていき、「勝負」するのはアスリートと同じ。試験当日に頭をよく働かせ、普段の実力を発揮するために、何をどう食べるべきか、考えてみましょう。

やってはいけないトンカツでゲン担ぎ

スポーツや試験など、勝負事となると、ゲン担ぎのためにトンカツやカツ丼を食べようとする風習があります。しかし実はこれ、気持ちの面ではなんとなく高まりますが、パフォーマンスを下げる可能性が高いメニューなのです。

トンカツは豚肉に衣をつけて油で揚げた料理です。豚肉には、糖質からエネルギーを生み出し、疲労回復にも役立つビタミンB1が含まれるため、スポーツにも受験にもおすすめできる「勝ち食材」といえます。問題なのは、揚げるという調理法です。

揚げ物が勝負の足を引っ張る理由はふたつ。ひとつ目は、消化が悪く、胃もたれの原因になりやすいこと。消化に時間がかかるということは、その分体力を奪われるということでもあります。人によっては、お腹がゆるくなる場合も。

ふたつ目は、揚げ物の油は細胞を傷つけてしまう恐れがあることです。私たちの身体は60兆個もの細胞でできており、そのひとつひとつは脂質でできた細胞膜で覆われています。揚げ物の油は既に酸化していることが多く、時に、この細胞膜にも酸化というダメージを与えてしまいます。

酸化とは、いわば錆びた状態のこと。例えば、レーシングカーのエンジンの部品ひとつひとつが良いオイルで潤っているのと、錆びているのでは、どちらが速く走れるかを考えてみてください。細胞が酸化ダメージを受けるということはそれと同じ。決して良いコンディションとはいえません。

つまり、栄養学的に考えて、試験の直前にトンカツはNG。試験が終わるまでご褒美としてとっておきましょう。

大坂なおみの発言からひもとく勝負めし

 世界のトップで戦うには、勝つために、何を食べるかだけでなく、何を食べないかという判断も求められます。

 大坂なおみ選手は全米オープン優勝後のインタビューで、何か食べたいものがあるか聞かれた際、「何でも食べたいものが食べられるなら、トンカツ、カツ丼かカツカレーが食べたい」と答えました。それは、勝つために好物であるトンカツやカツカレーを控えていた、ということではないでしょうか。

 一方で、大坂なおみ選手が朝食に好んで食べていたというサーモンベーグル。サーモンなどの魚には、「オメガ3脂肪酸」といって、揚げ物の油とは逆に、身体にいい脂質が含まれています。さらにサーモンのオレンジ色の色素をつくる「アスタキサンチン」という成分は、細胞の酸化を抑える働きがあり、筋肉損傷を防いだり、紫外線によるダメージを防いだりするのに役立ちます。

 大坂なおみ選手が毎朝サーモンベーグルを食べていたのには、ルーティンとして精神的安定を目指すだけなく、このような効果も得られていたわけです。

受験に勝つ!脳力アップにおすすめの食材3選

食材写真.jpg では、受験に勝つためには何を食べたらいいのでしょうか。目指すべきは、消化に負担がかからず、集中力が持続するようなメニュー。低脂肪・高タンパク、適度な糖質と、十分なビタミン・ミネラルをとることが大切です。

 ここでは、受験生に特におすすめしたい、「脳力」をアップさせる食材をご紹介します。

・大豆製品
大豆に含まれる「ホスファチジルセリン」は、神経細胞どうしの情報のやりとりをスムーズにします。暗記した情報をサッと引き出したい人におすすめ。豆腐、味噌、納豆など、主に和食でとることができます。

・青魚
アジ、イワシ、サバなどの青魚には、オメガ3脂肪酸の代表格の「DHA」と「EPA」が豊富に含まれます。DHAは脳細胞を活性化する成分。EPAは血液をサラサラにするので、長時間机に向かって起こる肩こり解消などにも役立ちます。受験間近や当日は生食を避け、焼き魚、煮魚などにして食べましょう。

・ぬか漬け
米ぬかに含まれる「フェルラ酸」は、脳神経を保護するといわれており、記憶力や学習記憶向上作用が期待できます。

 大坂選手が試合期間中、毎朝同じベーグルを食べたように、大切な日こそ、食べなれたメニューにするというのも、いつも通りの力を発揮するためのポイントです。普段からこれらの食材を積極的にとって、脳力アップを目指しましょう!

(アスリートフードマイスター 菊田恵梨)

※写真は大坂なおみ(Photo by Lintao Zhang/Getty Images)と食材のイメージ(photo by www.photo-ac.com)

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