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コラム

プロテニス選手が競う「ツアー」の仕組み、男子プロツアー編

2017年の「Nitto ATPファイナルズ」で優勝したグリゴール・ディミトロフ

テニスの国際的な試合はたくさんあるが、そのレベルはさまざまで前座と真打ほどの違いがある。どんな大会にどのくらいのレベルの選手が出場するかを知るには、ATPランキングの決まり方をよく理解している必要がある。今回は男子プロツアーのATPランキングを中心に、その仕組を簡単に説明する。

■男子プロテニス協会(ATP)

プロテニス協会は男子と女子に分かれており、それぞれ別のプロテニス興行が行われている。男子は男子プロテニス協会(ATP)といい、このATPが算出する「ATPポイント」の多い順にランキングが決まる。

■ATPポイントの配分

ATPポイントの合計点が、男子テニス選手の順位を示している。ATPポイントでは、年4回のグランドスラムの優勝者には2,000ポイントが与えられる。そしてこのポイントは、次の年の同じ大会が始まるまで52週間(約1年間)有効となる。

ATP1000の大会では優勝者に1,000ポイント、ATP500の大会では優勝者に500ポイント、ATP250の大会では優勝者に250ポイントが与えられる。さらにこの下にATPチャレンジャー大会があるが、その時の優勝者のポイントは100前後となっており、大会によって異なる。

なお、すべての大会で準優勝者は優勝者の6割程度のポイント、ベスト4は準優勝者の6割程度のポイントが与えられる。それ以下も大体同様のポイントとなる。

大会にはもちろんたくさん出場してもよいが、ATPポイントとして加算されるのは過去52週間の中で獲得ポイントが高い18大会に限定される。

■トップ30

ランキング上位30位までの選手は、レベルの高い大会に出場する義務がある。グランドスラム4回とATP1000(全部で9回あるが「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」は出場義務はなし)には、怪我などがない限り出場しなければならない。

2018年の「全豪オープン」の錦織圭(日本/日清食品)のように何らかの理由で出場できない場合は、自動的に0ポイントで計算される。

したがって、グランドスラムはもちろんだがATP1000の大会も大事になる。ATP1000の大会はレベルが高く、3セットマッチということ以外グランドスラムとほとんど違いがない。

■「Nitto ATPファイナルズ」

毎年11月の初めにATPの大会がすべて終わり、各選手が1年間で獲得したポイントが決まる。その中の上位8位までの選手だけが参加できる大会が「Nitto ATPファイナルズ」だ。この大会は多くのプロテニス選手にとっても憧れで、エリート中のエリートの大会。その豪華さも多くの選手にとって羨望の的となっている。9位から20位の選手がグランドスラムに勝った場合は、その選手が8位の選手に代わって出場できる。さらに8位までの選手が怪我などで棄権する場合は、9位以下の選手が順に繰り上がる。

「Nitto ATPファイナルズ」では、8人の選手が4人ずつのグループに分けられる。その中で予選リーグ戦を行い、各々のグループの中から2位までが次の決勝トーナメントに進む。そして決勝トーナメントで2連勝すれば優勝となる。

ATPランキングを決めるポイントは、特にグランドスラムとATP1000の大会の寄与が特に大きい。したがって、これらの大会にレベルが高い選手が集まるため、面白い試合が多いのは言うまでもない。

ランキングの推移に注目しながら試合を観戦するのも、プロテニスの醍醐味だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「Nitto ATPファイナルズ」で優勝したグリゴール・ディミトロフ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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