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サラ・エラーニのドーピングによる出場停止処分が10ヵ月に延長される

「全仏オープン」1回戦に出場した際のエラーニ

元「全仏オープン」準優勝のサラ・エラーニ(イタリア)のドーピングによる出場停止処分が、6月11日に2ヵ月から10ヵ月へと延長された。この判決を受け、エラーニは「この問題にうんざり」し、自身が再びプレーすることになるかどうかに疑問を呈した。エラーニは6月上旬に行われた「クロアチア ボル・オープン」でベスト4に進出したものの準決勝を前に棄権したが、これからさらに8ヵ月の出場停止処分に従わなければならなくなった。

スポーツ仲裁裁判所は、エラーニとイタリアのアンチ・ドーピング機構による訴えに対する判決を発表した。アンチ・ドーピング機構は、最長2年の懲罰を要求していた。

現在世界ランキング72位で31歳のエラーニは、2017年2月に自宅で行われた抜き打ちのドーピング検査で、禁止薬物のレトロゾールに陽性反応を示した。エラーニは、検査結果について2017年4月に知らされたが、控訴の勝利を願いつつ競技を続けていた。グランドスラムのダブルスで5つのタイトルを勝ち取ってきたエラーニは、2017年2月16日から6月7日までの成績は無効とされた。

もともとの2ヵ月の出場停止処分は、2017年8月〜10月にかけて果たされた。この期間は、今回言い渡された新しい10ヵ月の出場停止処分の一部として考慮されることになる。

エラーニは、この判決を7か月待たなければならなかった。

「私は自分の人生をこのスポーツに捧げてきたし、自分がこのような仕打ちを受けるに値するとは思わない」と、エラーニは自身のTwitterに書き込んだ。「このような不当な処分に対し、無力さを感じる...こんなことはすべて完全にばかげている!...これだけの出来事の後で、またテニスをプレーする強さと意欲を見出すことができるかどうかわからない」と続けた。

スポーツ仲裁裁判所は、レトロゾールはエラーニの母親が服用していた薬が原因だと判断した。エラーニは、母親がその薬を乳癌の治療の一部として使用しており、台所の調理台に数粒を落としてしまい、その後そこでトルテッリーニとスープを調理したという。

ITF(国際テニス連盟)が任命した独立法廷は、レトロゾールが一流のテニス選手のパフォーマンスを向上するという証拠はない、と述べた。しかし裁判所は、エラーニはもっと用心する必要があったとし、母親の誤りは「彼女に責任がある」と述べた。

エラーニの両親は2017年7月の公判で、陽性反応が出た後で実験を行ったところ、スープやトルテッリーニ用の肉の混ぜものに薬を溶かしても見抜くことができない、と証言していた。

イギリスBBCによると、エラーニは「これまでの人生で、プレーが向上するような薬物を摂取したことは一度もなかった。テニスというスポーツが好きすぎてそんなことはできない」といい、「これは非常に不当な扱いだと思うし、大きく胸を張ってそう叫びたい。やましいことは何もないと確信しているのだから」。

さらにエラーニは2012年に医者のルイス・ガルシア・デル モラルと組むのを止めた。同氏は、自転車ロードレース選手であるランス・アームストロングのドーピング疑惑の渦中にあった医者の一人だった。「こういうことに関与している人と仕事をし続けることに興味はない」と、当時エラーニは話していたと報じている。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」1回戦に出場した際のエラーニ
(AP Photo/Alessandra Tarantino, file)

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