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ATP(男子ツアー)

ナダル「甘い思い出ばかりだ」怪我と戦いながらもクレーでの快進撃を目指す[男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ]

「デビスカップ」準々決勝のときのナダル

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」のタイトル防衛を目指すラファエル・ナダル(スペイン)は、厄介な右太腿の怪我が完治したとは断言したがらないようだ。

怪我の再発で「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」と、その後の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」と「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」の欠場を余儀なくされたナダルは、最近「デビスカップ」で復帰を果たしたばかりだ。

アカプルコで復帰すると見られていたが、最後の練習中に怪我が再発。それまでプレーできると確信していたナダルは、精神的に「オーストラリアで起きたことよりもきつかった」と語った。

「すべてのことを、ちゃんとしたやり方でやって、大会に備えて1週間前に練習していた時に、ああなってしまった」とナダルは記者に語った。「アカプルコにいて、飛行機であそこまで飛んで...それで医者から『マイアミとインディアンウェルズではプレーできない』と言われたんだ。受け止めるのはむずかしかった」。

その後の回復過程も、忍耐を要するものだった。

「腸腰筋はあらゆる動きに影響していたから、体を使うワークはなにもできなかった。僕はなにもしないでじっとしているのが好きじゃないから、退屈だった」とナダルは語った。

しかし、「デビスカップ」シングルスで2試合とも1セットも落とさずにドイツに勝利したことは、退屈とはほど遠かった。ナダルは本来のクレーの調子を完全に取り戻したように見えるものの、アカプルコで挫折を味わったことから、早々と復帰宣言することには慎重だ。

「2度起きたんだから、なにが起きるかわからない。もちろん、今でも頭の片隅にある」とナダルは言う。

ナダルは2回戦でアルヤズ・ベデネ(イギリス)と対戦し、「モンテカルロ」のタイトル獲得記録を11回へと伸ばすための戦いを開始する。トップ争いを繰り広げているロジャー・フェデラー(スイス)に1位の座を奪われないためには、今大会で優勝しなければならない。直近のグランドスラム5大会は2人が制しており、フェデラーが3大会で優勝している。

だがメジャー大会を20度制したフェデラーは、今年もクレーシーズンを回避しているため、5試合連続でフェデラーに負けを喫しているナダルが一矢報いるためには、もうしばらく待たねばならない。

ナダルは冗談交じりにフェデラーをチクリと攻撃した。「クレーコートの5セットマッチで僕とプレーしたいと言ったから、『全仏オープン』に出ると思っていた」とナダルは苦笑しながら言った。「その数日後に、彼はクレーの大会に出ないと宣言したわけだから、ちょっと問題だよね」。

ナダルは昨年のモンテカルロでの優勝により、オープン化以降で同一大会で10度優勝した初めてのテニス選手となった。続いてナダルは「全仏オープン」でも10度目の優勝を果たした。

きらめく地中海をセンターコートから見下ろせる、絵葉書のように美しいこの大会は、ナダルにとってわが家のようなものだ。2003年、くしゃくしゃの髪をした16歳のナダルのキャリアが、このモンテカルロで花開いた。日没後に行われた2回戦で、ナダルは前年の「全仏オープン」覇者、アルベルト・コスタ(スペイン)と対戦し、なんと勝利したのだ。

「ここにいる時はいつも気分がいい。ラブストーリーみたいな甘い思い出ばかりだ」とナダルは言う。

現在31歳のナダルがモンテカルロの決勝でこれまでに唯一敗れたのは2013年で、相手はノバク・ジョコビッチ(セルビア)だった。ジョコビッチは栄華の絶頂にあった2015年にも「モンテカルロ」のタイトルを獲得した。

しかしジョコビッチは右肘の長引く怪我に悩まされ、世界ランキングは13位にまで落ちている。

昨年後半に長い休みを取り、2月には医療措置も受けたジョコビッチはようやく痛みから解放されたと自信満々に語っていたが、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」では初戦でストレート負けを喫した。

かつてジョコビッチはほかの選手全員が目標とする存在だった。ナダルに対してすら決勝で7連勝し、対戦成績はジョコビッチの26勝24敗となっている。

ふたりは共にマスターズ1000では史上最高の30勝を挙げているが、31勝目を挙げる可能性はナダルの方が高そうだ。

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」準々決勝のときのナダル
(AP Photo/Alberto Saiz)

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