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元全仏女王もオリンピック敗退に涙「私たちも人間。毎週最高のレベルで戦うのは簡単じゃない」

写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク

祖国の代表としてオリンピックに出場することほど誇らしいことは無いだろう。特に初めてのオリンピックともなれば格別の気分に違いない。そしてこの大舞台で思ったように実力を発揮できなかった時の悔しさも、他では味わうことができないものだろう。「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)に出場した20歳のイガ・シフィオンテク(ポーランド)はどちらも直に体験することになった。米テニスメディアTennis.comが伝えている。

父もボート選手として「ソウルオリンピック」に出場しているシフィオンテクは、女子シングルス2回戦でパウラ・バドーサ ジベルト(スペイン)に3-6、6-7(4)で敗れた。シフィオンテクは第6シードとして参戦し、1回戦はモナ・バートル(ドイツ)相手に楽々と勝利していた。敗戦が決まった途端シフィオンテクの目には涙が溢れ、落ち着きを取り戻すまでベンチに座り、しばらくコートを去ることが出来なかった。


対戦相手のバドーサ ジベルトは実に素晴らしいパフォーマンスを見せた。23歳のバドーサ ジベルトは5月の「WTA250 ベオグラード」で初優勝を飾り、「全仏オープン」で準々決勝に進出し、「ウィンブルドン」の2週目まで勝ち残るなど、2021年は大活躍を見せている。シフィオンテクも絶好調のバドーサ ジベルトに歯が立たなかったことを認めた。


「(バドーサ ジベルトは)すごくプレッシャーをかけてきて、攻撃の手を緩めなかった。時々、まるで壁とプレーしているみたいに感じたわ。防戦しなければいけない場面も多かった。とても追い詰められたわ」とシフィオンテクは記者会見で語った。


また、自分のプレーで最もプレッシャーに弱い部分はサーブであることを認めた。「プレッシャーがかかると、まずサーブがうまくいかなくなるみたい。サーブがすごく悪いわけではなかったけれど、(バドーサ ジベルトの)素晴らしいサーブと比べると違いが分かるわよね」


2020年全仏女王であるシフィオンテクの初めてのオリンピックは、納得のいかない結果となってしまった。昨年「全仏オープン」で優勝してからは特に周りからの期待が大きくなり、自身も大志を抱いてオリンピックに参戦していた。オリンピックという世界最大のスポーツ大会で祖国の代表としてプレーすることに、シフィオンテクは他のどの大会よりプレッシャーと誇りを感じていたはずだ。1回戦に勝ったシフィオンテクは、オリンピックのシングルス戦で勝利を挙げた3人目のポーランド人選手となり、ポーランドのためにもっと活躍したいという気持ちを大きくしていた。


試合後に平静さを取り戻したシフィオンテクは、選手として常に経験する感情の高ぶりについてコメントした。「試合に負けた選手の90%は涙を流すと思う。今回はそれが私に起こった。私たちも人間よ。毎週最高のレベルで戦うのは簡単じゃない。テニスは、時としてとてもイライラするスポーツなの。もちろん、文句を言っているわけではないわ」


シフィオンテクのオリンピックはそこで終わったわけではなかった。ルーカシュ・クボト(ポーランド)とペアを組んで混合ダブルスにも出場。シフィオンテクは19歳年上のクボトとプレーすることを楽しみにしていると語っていた。


「ルーカシュとプレーする機会をもらえて嬉しいわ。できるだけ試合を楽しむようにするつもり。今シーズンはあまり一緒にプレーできていないから。精神的にリラックスして、次の試合に向けて準備したいわ」


シフィオンテクとクボトは1回戦でフィオナ・フェロピエール ユーグ・エルベール(フランス)ペアに勝利したが、準々決勝でエレナ・ベスニナアスラン・カラツェフ(ロシア)に敗退。シフィオンテクは試合を楽しむことができただろうか。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのシフィオンテク
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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