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人口4000人の村から金メダルへ。男子ダブルスで意欲に燃えるチリッチ[東京オリンピック]

「東京オリンピック」でのチリッチ(右)とドディグ(左)

7月30日、「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)のテニス競技の7日目に行われる男子ダブルス決勝では、第1シードニコラ・メクティッチマテ・パビッチ(クロアチア)ペアと、ノーシードのマリン・チリッチイバン・ドディグ(クロアチア)ペアが対戦する。クロアチア勢同士が金メダルを争うのは初となる。そんな歴史的な出来事を達成したことについて、当事者たちのコメントをITF(国際テニス連盟)が伝えている。

2チームが勝ち進んだことですでに金メダルと銀メダルを獲得することが決まっているクロアチア。1988年のソウル大会でテニス競技がオリンピックに戻ってきて以降、同国にとってこれが4、5個目のメダルとなる。過去には、1992年のバルセロナ大会でゴラン・イバニセビッチが男子シングルスで銅メダルを、Goran Prpicと組んだ男子ダブルスでも銅メダルを獲得。2004年アテネ大会の男子ダブルスではマリオ・アンチッチ/イバン・ルビチッチのペアが同じく銅メダルを獲得した。


チリッチと4歳上のドディグは2012年のロンドン大会でも男子ダブルスに出場したが、その時はベスト8に終わっていた。チリッチはドディグが不在だった2016年のリオデジャネイロ大会では別の選手と一緒に男子ダブルスに参加し、初戦敗退。しかしツアーでは互いに実績を残しており、シングルスで世界3位になったこともあるチリッチは2014年の「全米オープン」で優勝、ダブルス世界4位だったこともあるドディグは2015年の「全仏オープン」と今年の「全豪オープン」を制している。


チリッチは今大会では男子シングルスにも出場したが、そちらでは2回戦でパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に敗れた。しかし男子ダブルスでオリンピック初の決勝進出を果たしたチリッチは嬉しそうにこう語る。「僕とイバンにとって、これはキャリアで最高の出来事だよ。僕たちはテニスですべてを勝ち取ってきた。フューチャーズの大会からグランドスラムのレベルに至るまでね。僕たちは(世代が違ったので)ユース時代は顔を合わせていなかったけど、二人とも(ボスニア・ヘルツェゴヴィナの)メジュゴリエという人口4000人ほどの小さな町の出身なんだ」


「同じようにテニスを始めた僕たちが、一緒になって母国にメダルをもたらすなんて、本当のことじゃないみたいだよ。ここで信じられないような戦いを見せてきた自分たちのことがすごく誇らしいね。僕たちにとって最高の大会だよ。自分たちの力を発揮し、チームとしての良さも見せることができている」


チリッチたちと対戦するパビッチも「クロアチア全土にとって大きなことだ」と口にする。「クロアチアは小さな国だが、ここ数年ダブルスで強さを見せてきた。とはいえ、これは凄いことだよ。2チームがそろって決勝に出られたことを全員が喜んでる。クロアチアのテニス界にとって歴史的な日だね。ダブルスで過去に銅メダルを数回獲っているけど、こんな事態は大会が始まった時には誰も予想していなかったんだ。決勝は素晴らしい一日になるね。みんなで楽しみたい」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「東京オリンピック」でのチリッチ(右)とドディグ(左)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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