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錦織、大坂ら日本人選手が1回戦で対戦する相手とは?[東京オリンピック2020]

2020年「ATP500 ウィーン」でのルブレフ

いよいよ7月24日から始まる「東京オリンピック」のテニス競技。それに向けて22日にドロー表が発表されたが、今大会に臨む11人の日本人選手たちの1回戦の相手について紹介していこう。(※[]内の数字はシード表記)

<男子シングルス>
錦織圭(日本/日清食品)vsアンドレイ・ルブレフ(ロシア)[5]
錦織とルブレフは2018年に一度だけ対戦している。ハードコートで行われた2018年8月の「ATP1000 シンシナティ」1回戦で、当時世界23位の錦織が世界37位だったルブレフを7-5、6-3のストレートで下した。今回は約3年ぶりの再戦となるが、錦織の8つ下で当時20歳だったルブレフは、その後大きく成長。2019年の「ATP250 モスクワ」で自身2度目のタイトルを獲得すると、2020年にはパンデミックで大会が5ヶ月中断されたにもかかわらず、ツアー最多タイの41勝をあげて5大会で優勝した。2020年10月にトップ10の壁を被り、今年4月には「ATP1000 モンテカルロ」の準優勝でキャリアハイの世界7位に到達。世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)と並び、ロシアの躍進を支える一人だ。


西岡良仁(日本/ミキハウス)vsカレン・ハチャノフ(ロシア)[12]
西岡とハチャノフは今回、2年半ぶり2度目の対戦となる。前回は2019年の「全豪オープン」2回戦で、西岡は16本のサービスエースを決めたハチャノフのサービスゲームをなかなか破れず、3-6、3-6、3-6で敗れている。現在西岡と同じ25歳のハチャノフは、198cmの長身と強烈なサーブを誇り、メドベージェフやルブレフよりもいち早く将来を期待される存在だった。2018年にはノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ドミニク・ティーム(オーストリア)といったトップ10選手を次々に破って「ATP1000 パリ」で優勝。翌2019年には世界8位を記録した。その後はやや伸び悩み、現在のランキングは25位まで下がっているが、先日の「ウィンブルドン」ではロシア勢として唯一のベスト8となるなど、今も時折その才能の片鱗を見せている。


ダニエル太郎(日本/エイブル)vsロレンツォ・ソネゴ(イタリア)[13]
ダニエルとソネゴは今回が初対戦。ダニエルと同じ191cmの長身で、現在26歳のソネゴは、イタリア人としてマッテオ・ベレッティーニヤニク・シナーに次ぐ順位(世界26位)につけている。テニスを始めたのが11歳と遅めだったこともあってか、同国選手の中ではやや地味だが、2020年の「ATP500 ウィーン」ではラッキールーザーでの出場にもかかわらずジョコビッチら格上を破って準優勝。今年の「ATP1000 ローマ」でもティーム、ルブレフといったトップ10選手に勝利しており、陰の実力者だ。また、2020年の「全仏オープン」3回戦で、テイラー・フリッツ(アメリカ)相手に同大会史上最長のタイブレーク(19-17)を制するなど、粘り強さも兼ね備える。


杉田祐一(日本/三菱電機)vsファビオ・フォニーニ(イタリア)[15]
過去の対戦成績は杉田の0勝1敗。2018年の「デビスカップ」で顔を合わせ、杉田が6-3、1-6、6-3、6-7(6)、5-7で惜敗していた。フォニーニは杉田より2つ年上の34歳で、2019年までにマスターズを含む9つのタイトルを獲得し、世界9位につけるなど、ベレッティーニが台頭するまではイタリアナンバー1の座を誇っていた。2020年春に両足首を手術している。また、コートの上では激しやすいことで知られ、対戦相手や審判と衝突したりラケットを破壊したりといった行動が散見される。


<女子シングルス>
大坂なおみ(日本/日清食品)[2]vsジェン・サイサイ(中国)
実はこれまでに3度対戦している二人。大坂が2016年のマドリード大会の予選では6-4、7-6(3)で、2020年の「全豪オープン」2回戦では6-2、6-4で勝利したが、初対戦となった2015年の岐阜で行われたITF大会決勝では、当時世界227位だった大坂にジェンが3-6、7-5、6-4と逆転勝ち。大坂より4つ上の27歳であるジェンは現在世界52位だが、2020年3月には世界34位を記録。グランドスラムで2回戦以上に勝ち進んだことがないため印象は薄いかもしれないが、2016年のカタール大会で当時世界2位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を、初優勝を飾った2019年のサンノゼ大会では当時世界10位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を下している。シングルスよりもダブルスで実績を収めており、これまでに4度優勝(シングルスでは1度のみ)。また、得意なショットがドロップショットなのも、ダブルスが得意な選手らしいと言える。


日比野菜緒(日本/ブラス)vsニーナ・ストヤノビッチ(セルビア)
大坂同様、日比野も何度も対戦した相手を迎え撃つことになる。これまでシングルスで2度、ダブルスで1度対戦しているストヤノビッチとの試合ではすべて勝利しており、得意な相手と言えるだろう。直近は今年の「全仏オープン」1回戦で、日比野が第1セットのタイブレークを制すと、7-6(4)、6-2でストレート勝ちを収めた。日比野より2つ下の24歳であるストヤノビッチは、2019年に世界ランキングでトップ100の壁を破っている。しかし、ジェンと同じくシングルスよりもダブルスで好成績を残しており、ジュニア時代のグランドスラムで3度ベスト4、ツアーでも2つのタイトルを手にしている。


土居美咲(日本/ミキハウス)vs Renata Zarazua(メキシコ)
土居とZarazuaはシングルスではこれが初対戦。土居から見て7つ下の23歳であるZarazuaは、今回日本人が対戦するシングルスの相手としては最も低いランキング(世界133位)だが、2020年にはメキシコ大会で元全米女王のスローン・スティーブンス(アメリカ)から金星をあげた。また、同年の「全仏オープン」では予選から勝ち上がってグランドスラム本戦初出場。これは、メキシコの女子として20年ぶりの快挙だった。Zarazuaは叔父が1968年の「メキシコオリンピック」の金メダリストで、大学でテニスをプレーしていた兄から教わるなど、テニス一家の出身。


<男子ダブルス>
■錦織/マクラクラン勉(日本/イカイ)vsポルトガル代表のジョアン・ソウザペドロ・ソウザ
今大会でテニス競技に参加しているポルトガル代表はこの二人だけ。ジョアン・ソウザは2016年「リオデジャネイロオリンピック」に続く2度目の出場で、前回はシングルス、ダブルスともに2回戦どまり。グランドスラムのダブルスでは2019年「全豪オープン」でベスト4、2015年・2019年の「全米オープン」でベスト8を達成している。1つ上の33歳、ペドロ・ソウザはこれが初のオリンピック。同世代の二人が初めてペアを組んだのは2009年と付き合いは長いが、ダブルスで一緒に出場したのは5大会ほどしかなく、コンビネーションは未知数だ。


■西岡/ダニエルvsクロアチア代表のマリン・チリッチイバン・ドディグ
チリッチは2014年の「全米オープン」のシングルスを、ドディグは2015年「全仏オープン」と今年の「全豪オープン」のダブルスを制しているグランドスラムチャンピオン同士。2012年の「ロンドンオリンピック」でもダブルスを組み、準々決勝に進出した。チリッチはこれが4回目、ドディグは2度目の出場。15年以上の付き合いで、国代表戦以外では別の相手と組むことも多いが、このペアで過去に2度、ツアーでベスト4を記録している。


<女子ダブルス>
青山修子(日本/近藤乳業)/柴原瑛菜(日本/橋本総業ホールディングス)[2]vsスイス代表のベリンダ・ベンチッチビクトリヤ・ゴルビッチ
ロジャー・フェデラースタン・ワウリンカが欠場したため、スイス代表として二人だけで参加することになったベンチッチとゴルビッチは、そろってこれがオリンピック初出場。この二人でダブルスに出場するのも初めてとなる。シングルスの世界ランキングで4位になったこともあるベンチッチはもちろん、ゴルビッチもトップ50に入るが、ダブルスではどちらも100位台。とはいえ、ベンチッチは別のパートナーが相手だが2回の優勝経験を持つ。


■日比野/二宮真琴(日本/エディオン)vsオーストラリア代表のアシュリー・バーティ/ストーム・サンダース[6]
バーティといえば言わずと知れたシングルスの世界女王だが、ダブルスでも2018年「全米オープン」を含めて10以上のタイトルを獲得し、グランドスラムの残る3大会でも準優勝を収めている。サンダースはダブルスで優勝2回、準優勝5回。なお、今年の「全豪オープン」では混合ダブルスでベスト4に進出していた。ただし、バーティとサンダースでダブルスを組んだのは2015年の下部大会の1度だけだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「ATP500 ウィーン」でのルブレフ
(Photo by Thomas Kronsteiner/Getty Images)

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