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オリンピック

錦織、マレー、ムゼッティ...「東京オリンピック」で注目のノーシード選手たち

2016年「リオデジャネイロオリンピック」での錦織圭

開幕が迫る「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)において、ノーシードでの出場ながらも注目すべき男子選手5人を、スポーツウェブメディア Sportskeedaが紹介している。

その前に、主なシード選手について紹介しよう。第1シードはもちろん世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)で、輝かしい経歴で唯一欠けている金メダルを狙う。以下は、第2シードがダニール・メドベージェフ(ロシア)、第3シードがステファノス・チチパス(ギリシャ)、第4シードがアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と続く。今大会ではラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)をはじめ、男子のトップ50のおよそ半数が欠場しているため、多くの選手が現在の世界ランキングよりも高いシード権を獲得。トップシードの4人はそれぞれドローで違う山に組まれるため、順当にいけば全員が準決勝に進出するものと思われるが、ノーシードの選手たちが本領を発揮すればトップ選手たちに気を緩める余裕はないだろう。


シード選手に大打撃を与える可能性があるノーシード選手5人は、以下の通り。


#1.アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)
世界ランキング40位のブブリクは今シーズン、素晴らしいスタートを切った。シーズン序盤にハードコートで行われた「ATP250 アンタルヤ」と「ATP250 シンガポール」で準優勝、「ATP1000 マイアミ」ではベスト8。その勢いをクレーや芝の大会ではあまり生かせなかったものの、「東京オリンピック」のサーフェスは彼が得意とするハードコート。今季ツアー最多のサービスエースを記録(517本)と、テニス界でも屈指のビッグサーバーであることは大きな武器となるはずだ。


時としてプレーで安定感を欠くものの、国の誇りが彼に火をつけるかもしれない。また、予測不可能なグランドストロークとドロップショットで相手の意表を突くこともできるため、トッププレーヤーもドローの早い段階でブブリクとは当たりたくないだろう。1回戦では第2シードのメドベージェフと対戦する。


ちなみに、ブブリクはシングルスのほかに男子ダブルスにも出場するが、先月の「全仏オープン」では今大会でもペアを組む同胞のアンドレイ・ゴルベウ(カザフスタン)とのダブルスで、グランドスラム初の決勝進出を果たしている。



#2.錦織圭(日本/日清食品)
錦織は現在のツアーで最も完成度の高い、ハードコートを得意とする選手の一人と言える。また、今大会に参加した選手の中ではジョコビッチ、アンディ・マレー(イギリス)とともにメダリストの称号を得ている数少ない一人でもある。2016年のリオデジャネイロ大会では、北京大会の金メダリストであるナダルを3位決定戦で下して銅メダルを手にした。


怪我の影響もあり今シーズンここまでの成績は15勝13敗だが、今も元世界4位の実力を垣間見せている。スタジアムが無観客なのは残念だが、自国開催は大きなモチベーションを与えてくれるに違いない。なお、オリンピックが開催される有明アリーナは「楽天ジャパンオープン」の会場でもあるため、錦織にとっては2012年と2014年の2回優勝した相性のいい場所だ。1回戦では第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦するが、彼には2018年の「ATP1000 シンシナティ」で勝利しており、その時もサーフェスはハードコートだった。


#3.マリン・チリッチ(クロアチア)
チリッチは怪我もあってここ数年不振が続いているものの、今年6月に「ATP250 シュツットガルト」で3年ぶりのタイトルを獲得。今月初めには「ウィンブルドン」で対戦した世界2位のメドベージェフには冷や汗をかかせた。力強いサーブとグランドストロークで最初の2セットを連取。惜しくも勝利は逃したが、大きな手ごたえを得ただろう。


オリンピックにはこれまで3回出場して3回戦以上に進めていないが、本来の実力を発揮できれば、東京でも番狂わせを起こすことは可能だ。クロアチア人男子テニス選手として、元「ウィンブルドン」チャンピオンのゴラン・イバニセビッチ以来のメダル獲得を目指すチリッチは、1回戦で世界217位のJoao Menezes(ブラジル)と対戦する。


#4.ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)
今シーズンはまだ半分残っているが、成長著しい19歳のムゼッティはすでにその才能を存分に見せてくれている。テニス界きっての強烈な片手バックハンドで、他のプレーを活かすことも、目を見張るようなウィナーを決めることもできる。


「ATP500 アカプルコ」では準決勝でチチパスに敗れるも、その後「ATP250 リヨン」でも再びベスト4進出。さらに「全仏オープン」では初のグランドスラム本戦で2週目まで勝ち残り、4回戦でジョコビッチを相手にパワフルかつ正確なグランドストロークで試合をコントロールして2セットを先取した。経験不足がたたってセットカウント2-2に追いつかれ、第5セット途中で棄権したが、ジョコビッチを今季最も苦しめた選手の一人と言える。そんな彼が今大会でまず当たるのは、世界44位のジョン・ミルマン(オーストラリア)だ。


#5.アンディ・マレー(イギリス)
マレーはオリンピックの男子シングルスで2度金メダルに輝いた唯一の選手。2012年・2016年大会を制し、3連覇を狙う今大会でも脅威となるだろう。グランドスラムで3回優勝し、2016年にランキング1位に上り詰めたが、その後は慢性的な股関節の怪我に苦しんできた。現在は大会で目立った成績を残せていないものの、本人は今も「世界のトッププレーヤーたちと競り合えるハイレベルなプレーができる」と語る。


このマレーの信念は大会序盤から試されることになりそうだ。1回戦では第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を迎え撃つことになった。だが、先日の「ウィンブルドン」3回戦までの戦いで見せたように、マレーは持ち前のコートテクニックとバラエティに富んだプレーで相手を苦しめることができるはずだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2016年「リオデジャネイロオリンピック」での錦織圭
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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