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世界王者で金メダリスト、国枝慎吾がパラリンピックへの熱い思いを語る

「楽天ジャパンオープン」での国枝慎吾

「東京パラリンピック」(日本・東京/テニス8月27日~9月4日/ハードコート)開始まで残り100日となった機会に、車いすテニス世界ランキング1位の国枝慎吾(日本/ユニクロ)が、近づきつつある大会への思いを語った。国際テニス連盟(ITF)公式ウェブサイトが伝えている。

パラリンピックのシングルスで2度優勝に輝いている国枝は、自身のトロフィー陳列棚の3つ目の金メダルこそが、オリンピック・パラリンピック競技大会の開催国を代表するという、幸運な一握りのアスリートにとっての一生に一度の瞬間へ導いてくれたと考えているようだ。


「そうなったらどんな気分なのか、未だに想像できない」と37歳の国枝は認める。「2004年のアテネから4度パラリンピックに出場してきたけど、自分の国で体験するのはこれが初めてだ。本当に楽しみだよ」


2008年の北京と2012年のロンドンではシングルスの金メダルを獲得しているが、国枝にとっては初めて出場したパラリンピックで、齋田悟司(日本/シグマクシス)とのダブルスで獲得した金メダルの方が、ある意味では重要だった。事実、これは国枝の一番大切なパラリンピックの思い出なのだという。


17年前の大会を振り返り、国枝は「その当時は、パラリンピックが終わったら引退することを考えていた」と語る。「テニスをするのにはたくさんお金がかかるし、もう両親の負担になりたくなかった。だから“アテネパラリンピック”で選手生活を終えようと決心した。ところがダブルスで金メダルを獲得して、プロとしてプレーを続けるという選択肢が生まれたんだ」


こうして国枝の輝かしいキャリアが始まった。4年後に「北京パラリンピック」に出場するまでに、国枝は2007年と2008年のグランドスラムで5大会連続優勝を成し遂げていた。その勢いのまま、北京ではシングルスで表彰台の頂点に上り詰め、ダブルスでも銅メダルを獲得した。


2012年にはシングルスで2つ目の金メダルを手にし、4年後のリオデジャネイロ大会での金メダル最有力候補としての立場を確固たるものとした。だが長引く肘の怪我によって選手生命の危機にさらされ、それは実現しなかった。リオデジャネイロでは齋田とのダブルスで2つ目の銅メダルを獲得したにもかかわらず、今でも2016年パラリンピックの時の写真を見るのは辛いという。


しかし2度目の肘の手術を受け、関節への負担を軽減するためにバックハンドの技術を全面的に見直すと、国枝は再び常勝街道へと返り咲き、スポーツ界でも有数の鮮烈な記録を塗り替えるに至った。昨年の「全米オープン」でグランドスラム45度目の優勝を果たし、エステル・フェルヘール(オランダ)が打ち立てたグランドスラムでのシングルス・ダブルス合計44度優勝という偉大な記録を破ったのだ。


この間ずっと、すでに新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年の延期が決定していたパラリンピックは、遠くない未来に控えていた。しかしその当時、今と同じように国枝は、個人としても、そしてテニス界全体にとっての観点でも、大会が待ち遠しかったという。


「テニス界ではグランドスラムが最大の大会だけど、パラリンピックも同じくらい偉大なものだと思っている。アテネと北京、ロンドンで金メダルを獲得したことで僕の人生は変わった。東京でもう一つ金メダルを獲得できればすごいことだ」


同胞たちの前でパラリンピックでの4つ目の金メダルを手にできる可能性以上に、国枝は大会が車いすテニスの永続的なファン層を開拓してくれることを期待している。彼自身のため、そして車いすテニスツアーのライバルたちのためだ。


「良い選手がたくさんいて、彼らの白熱した試合を見ることができる。人々がそういった選手たちのファンになってくれるといいと思う。それにもちろん、僕のファンになってくれたら嬉しい。それが僕が一番楽しみにしていることだよ」と国枝。


「車いすテニスのことを聞いたこともない人に、それがどんなものかを見せる大きな機会になる。そうなることを願っているよ」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「楽天ジャパンオープン」での国枝慎吾
(Photo by Moto Yoshimura/Getty Images)

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