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オフコート

チチパス「差別されて、他人に偏見を持たないことを学んだ」

「ATP1000 マイアミ」でのチチパス

世界ランキング4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)は、世界で最も成功しているテニス選手の1人だ。しかしこのギリシャの大人気選手にとって、道のりは常に平坦だったわけではない。チチパスがテニスの上達に励んでいた頃、ギリシャは深刻な経済危機に直面していた。最近行われたインタビューの中で、そうした状況に対処するのは心理的な観点からとても負担が大きかったと、チチパスは告白している。テニス関連ニュースサイトTENNIS TONICが報じている。

残念なことに、自身が不愉快な発言の標的にされたこともあったとチチパスは明かした。それにも関わらず、チチパスはそうした言葉を成功への原動力に変えたのだ。チチパスの語った内容はこうだ。


「僕は本格的な危機の時期をまともに経験した。自分はほとんど重視されていないように感じたよ。ギリシャは混沌の中にあって、そのせいで僕も混沌に陥ってしまった」


「これが人種差別の作用の仕方で、それを肌で体験した。僕は差別に苦しんだ。そのことは僕に、偏見から距離を置く強さをもたらしてもくれた。でも、そういういわれのない侮辱は、自分が本当は何者であるのか、ギリシャ人に何ができるのかを証明したいという欲求を呼び起こした。経済破綻は政治の失敗であって、人々の失敗ではない。でも、ある時点で意味が失われてしまったかのようだった。僕はその渦中に放り込まれた」


「世の中には、その人の出身地の問題とその人本人を同一視する人たちがいる。しかもそういう人は多い。ギリシャは滅茶苦茶だったから、ぼくも滅茶苦茶であるかのように。そして僕がテニスをしているからといって、国のことなどまるで気にかけていないかのように批判する人たちもいた。辛かったよ。でも、こういう時期があったおかげで、うわべだけで判断しないことと、人々が本当はどう振る舞うのかを前にして、自分が何者なのか評価しようとすることを学んだよ」


チチパスは「Nitto ATPファイナルズ」のグループリーグ初戦でアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦し、4-6、4-6で敗れた。チチパスはその後、右肘の怪我を理由に、2試合目に出場することなく棄権し、大会を去った。最終戦での活躍が見られなかったのは残念だが、オフシーズンの間にしっかりと怪我を治して、来シーズンにはまた素晴らしいプレーを見せて欲しい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP1000 マイアミ」でのチチパス
(Photo by Mark Brown/Getty Images)

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