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オフコート

18歳新女王のロールモデルはリー・ナとハレプ

「全米オープン」でのラドゥカヌ

先日閉幕した「全米オープン」の女子シングルスで、世界は歴史を目撃した。10代対決となった決勝で、エマ・ラドゥカヌ(イギリス)がレイラ・フェルナンデス(カナダ)を破り初めてグランドスラムの頂点に立った。

ラドゥカヌは、初めて予選から勝ち上がってグランドスラムで優勝した選手となった。しかも、トロフィーを手にするまでの10試合、1セットも落とさず勝ち続けたという素晴らしい記録まで残した。18歳という若さで、ラドゥカヌは一気に世界中から注目を集める存在となった。決勝では、こちらもまた格上の選手を次々と打ち破り世界を驚かせたフェルナンデスを完璧な試合で圧倒した。


ラドゥカヌは2002年、カナダのトロントで生まれた。ラドゥカヌの父はルーマニア出身、母は中国系だ。その後イギリスの国籍を取得してプレーするようにもなった。ラドゥカヌは両親の祖国の選手、アジアの選手として初めてグランドスラムシングルスを制したリー・ナ(中国)、そして元世界女王のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を手本にしてきたという。


歴史的な決勝に勝利したラドゥカヌを世界中が祝福した。その中には、アンディ・マレー(イギリス)の母でありテニスコーチのジュディ・マレーさんも含まれていた。長年様々な方法で女子テニスを支援しているジュディさんは、ツイッターに幼い頃のラドゥカヌとハレプが写った写真を投稿し、「スポーツにおける、女性のロールモデルの重要性を過小評価するべきではありません。若いアスリートが自身のロールモデルと触れ合えるような機会を作るべきです。エマ・ラドゥカヌの父親はルーマニア人。そしてこれは彼女とシモナ・ハレプです」と綴った。


幼い頃から、ラドゥカヌはハレプの大ファンだったという。自身も2度グランドスラムで優勝しているハレプも、ジュディさんの投稿にハートマークで返信している。ここの最近は怪我に苦しんでいるハレプだが、次世代のスター選手誕生に大きく貢献していたのだ。


ラドゥカヌとハレプのような物語は、スポーツの真の力を示すものだ。一人の人間が、多くの人生に様々な方法で影響を与え、変わるきっかけとなることができる。ハレプやリー・ナの活躍がラドゥカヌに夢を与えたように、次はラドゥカヌがロールモデルとなる番だ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのラドゥカヌ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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