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オフコート

アスリート、黒人、女性として。元世界女王が今の思いを語る

2018年「BNPパリバ・オープン」でのビーナス・ウイリアムズ

41歳の元世界女王ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が米Cosmopolitan誌の表紙に登場し、独占インタビューに答えた。米テニスメディアBaselineが伝えている。

これまでのキャリアでビーナスは、シングルスと女子ダブルス合わせて21のグランドスラムタイトル、4つのオリンピック金メダルを獲得したほか、ファッションデザインと経営学の2つの学位を取得し、さらには3つの会社を所有している。誰が見ても驚くべき経歴であることは明らかだが、注目すべきは彼女が黒人女性アスリートとして、こうした結果を打ち立ててきたことだ。


“進歩的”とされる2021年でさえ、黒人女性のアスリートにはまだまだ不利な条件が付きまとう。例えば「東京オリンピック」では、黒人に多い太くカールした髪の毛のために作られた大きめの水泳帽の着用が禁止に。テニス界では大坂なおみ(日本/日清食品)が、メンタルヘルスの問題から試合後の記者会見への参加拒否を表明して大きな話題を呼んだ。


そうした問題についてビーナスは、「私は正しいことのために立ち上がる人を称賛する。だって簡単なことじゃないから。それは、強さ、勇気、そして傷つきやすさが必要なの。次世代のプレーヤーたちが、負担を考えずに、自ら進んでそうなっていってほしいと強く思うわ」と語った。もしも、彼女と妹のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が道を切り開いてこなかったら、大坂やココ・ガウフ(アメリカ)、スローン・スティーブンス(アメリカ)は、問題について発言することはおろか、タイトルを争ってコート上にいることさえなかったかもしれない。


また、独身のビーナスは家族や友人にパートナーを見つけるように迫られることもしばしばあるようだ。「私は自分の人生を愛していて、何があっても変えたいなんて思わないのに、そう言っても信じてくれない友達がたくさんいるわ。自暴自棄になっているわけでもないのに、全然信じてくれないの」と、“結婚して家庭を持つべき”というような社会的圧力の影響を全く受けていないことも明かした。


ホルターネックのトップスと水玉模様のミニスカートを纏い、生き生きとした表情で誌面を飾ったビーナス。これからも、自分の愛する人生を送っていってほしい。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2018年「BNPパリバ・オープン」でのビーナス・ウイリアムズ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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