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オフコート

シャラポワ、大坂を支持「アスリートを支えなければ」

写真は2020年「全豪オープン」イベントでのシャラポワ

昨年、マリア・シャラポワ(ロシア)は19年間の現役生活に終わりを告げた。以来1日6時間のトレーニングの代わりに、ロイヤル・アルバート・ホールで生演奏を聴いたり、友人とミルクレープを楽しむ時間もできた。「全米オープン」開催中の先日、インタビューに答えたシャラポワは、変化するテニス界の様子や、有名人であるがゆえの問題への対処法、諸刃の剣であるソーシャルメディアとの付き合い方などについて語った。米ファッション誌WWDが伝えている。

この夏は、ヨーロッパを旅する写真をInstagramに投稿し、410万人のフォロワーを羨ましがらせているシャラポワ。スコットランドの城で歴史に思いを馳せ、ベネチア国際映画祭を訪れ、スペインの島でタパスに舌鼓を打ち、クロアチアの古都を散策…と現役時代とは全く異なる夏を満喫している。


「昔とは違った、全く新しい視点で世界を旅してみたかったの。テニスのために世界中の美しい街に行ったけれど、試合や回復に集中してたし、次の大会の準備に忙しかった。荷造りして、荷解きして…、どうやって街が造られているのか、その本当の意味を理解したり、様々な場所を訪れて探検したりする時間はなかった」


現役の間にシャラポワはグランドスラムで5回優勝、推定収入は3億2500万ドル(約357億円)。2012年の「ロンドンオリンピック」で銀メダルを獲得し、米経済誌Forbesの女性アスリート長者番付では11年連続1位となる、人気と実力を兼ね備えたスター選手だった。


シャラポワは、大坂なおみ(日本/日清食品)が問題を提起し、アスリートのメンタルヘルスのケアを公の議論にしようと努力していることに言及。「私達は皆、辛い時を経験しているアスリートをしっかり支えなければならないわ。なおみはこれから長い競技人生が待っているすごいアスリートで素晴らしい人間よ。心が不安定な時、塞ぎがちな時、ベストなテニスができていない時にアスリートが下す決断を尊重する必要がある。正直言って、裏で何が起こっているか、選手がどう感じているか、多くの人は分からないわ。試合の中で、コート上で起こっていることしか見られない。もっと私達が支援することができれば、彼らのためになるし、プレーも良くなる」


シャラポワは引退後の今もよくプライベートをメディアに報道されている。それに関して、シャラポワは「一定のルールを設けることが大事なの。皆それぞれ違うから。ある人には聞かれたくないことでも、他の人にとってはそうでないこともある。その逆もね。アスリートは、自分にとって何がベストかしっかりと理解することが大事。自分のキャリアは、自分がコントロールしないとね。今のアスリートはそれができる。とても重要なことよ」と語った。


先日、元全米女王のスローン・スティーブンス(アメリカ)が明かしたが、選手は試合後に脅迫や非難のメールをもらうこともあるという。シャラポワは、このように直接的にネガティブなコメントを目にしてしまうことが引退という決断に影響したかと聞かれ、次のように答えた。「ソーシャルメディアは、私がプレーをしていた頃や、プロとして活動し始めた頃より確実に大きなものになっている。アスリートが対処しなくてはならない、全く新しい側面ね」


「私は、自分の経験をファンと分かち合うことを心から楽しんでいるわ。ソーシャルメディアを通じて、本当のファンでいてくれる人たちに、テニスコートにいる自分だけじゃなく、もっと自分のことを理解してもらえることになる。でも、デメリットも有る。ソーシャルメディアと自分との関係について、しっかりと正しく理解すること、ソーシャルメディアに費やす時間をきっちり決めて、それ以上は使わないことがとても大事」


※為替レートは2021年9月13日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「全豪オープン」イベントでのシャラポワ
(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)

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