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オフコート

チチパスのトイレ休憩は「ジョコビッチから学んだ」?コーチが語る

「全仏オープン」でのチチパス(左)とジョコビッチ(右)

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)の序盤、プレー以外でひときわ話題となったのが世界ランキング3位のステファノス・チチパス(ギリシャ)のトイレ休憩だ。彼のコーチであるパトリック・ムラトグルー氏がそれについて語ったコメントを、伊ニュースサイト UBI Tennisが報じている。

第3シードのチチパスは最初の2試合でトイレ休憩を3回、メディカルタイムアウトを1回取り、さらには対戦相手がサーブをしようとした時にラケットを取り替えるという行為も行ったことから、これらがスポーツマンシップに反すると非難されている。1回戦でチチパスに敗れた2012年大会の王者アンディ・マレー(イギリス)は、長いトイレ休憩やそのタイミングについて、試合後の記者会見で怒りを露にした。世界44位のアドリアン・マナリノ(フランス)との2回戦でチチパスは最初の2セットを連取したものの、第3セットを失うと約8分間のトイレ休憩を取る。戻ったチチパスを待ち受けていたのは観客からのブーイングだったが、それにも動じず、第4セットを取って勝利を収めた。


「全米オープン」以前から続いているこのトイレ休憩に関して、チチパスは一貫して「ルール違反はしていない」と主張している。


コーチのムラトグルー氏も同様の姿勢を示し、チチパスの休憩時間の長さについて議論したところで彼がルールを破っていないという事実は変わらないと指摘。ルールブックでは、休憩時間は「合理的な時間」と定義されているだけで、特に時間制限は設けられていない。しかしながら、休憩の時間だけでなくその目的についても賛否両論ある中で、ムラトグルー氏はチチパスが休憩を取るのは必ずしもトイレに行くためでなく、集中力を高めるためだと話している。


「選手がトイレ休憩を取る時はほとんどの場合、トイレに行きたいからではなく、リセットして集中力を取り戻すためにそうするんだ。選手がトイレ休憩を取る時はだいたいその前のセットを落としている。彼らは落ち着くためにトイレ休憩を取り、一人になって自分で解決策を見つけようとしている。チチパスがやっているのはそれだけだ」


「単に相手のリズムを乱すのが目的だと思われているかと思うと、腹立たしくさえある。マレーとの試合でトイレ休憩を取った時、チチパスはその直前のセットを取っていた。それなのに、リズムを崩す必要があるだろうか?」と話すムラトグルー氏は、チチパスがニューヨークで受けた批判やブーイングは不当であり、一方的に語られているだけだと考えている。


チチパスがこのような戦術を採る理由について、今年の「全仏オープン」決勝でチチパスがノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦した際に、相手が2セットダウンから逆転して優勝したことから学んだのだとムラトグルー氏は説明する。


「ローランギャロスの決勝で敗れた時、チチパスはセットカウント2-0でリードしていた。でも、その後でジョコビッチがトイレ休憩を取ったところ、試合の流れが完全に変わった。チチパスはそこから学んだんだよ。つまり、ジョコビッチは対戦相手のリズムを崩したのではなく、ロッカールームで自分のための時間を取ってリセットし、それまでとは違う状態でコートに戻ってきたということを理解したんだ。チチパスは自分でもそれを試してみたら、うまくいったというわけさ。だから続けているんだ」


なお、休憩時間の議論を収束させるためには、その時間に制限を設けることだと「全米オープン」前回覇者のドミニク・ティーム(オーストリア)やジョコビッチが提言しているが、ムラトグルー氏も同様の意見を示している。


そんなトイレ休憩作戦は3回戦では通用しなかったのか、チチパスは世界55位、「全米オープン」初出場の18歳、カルロス・アルカラス(スペイン)にフルセットの末に敗れて大会を後にしている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのチチパス(左)とジョコビッチ(右)
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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