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オフコート

「お前を見つけ出して歩けなくしてやる」テニス選手たちに寄せられる悪意のメッセージ

2018年「全米オープン」でのスティーブンス

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)の3回戦で敗れて大会を後にした世界ランキング66位のスローン・スティーブンス(アメリカ)が、敗戦直後にSNS上で多数の誹謗中傷を受けたことを明かした。英BBCなど複数のメディアが報じている。

2017年の「全米オープン」を制し、一時は世界3位まで上り詰めたスティーブンスは、3回戦で第16シードアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に7-5、2-6、3-6の逆転負けを喫した。その直後に彼女のSNSアカウントには2000件以上の人種差別や性差別に満ちた悪意あるメッセージが送られたと、スティーブンスは自身のInstagramのストーリーで報告している。「私だって人間。このようなメッセージを読むのはとてもつらいわ。こういう憎しみにはエネルギーを吸い取られるし、止むことがない。こういうことが十分に話し合われていないのが残念だわ」


スティーブンスは実際に送られてきたメッセージのいくつかを公開しており、その一つは明らかな脅迫だ。


「お前を見つけ出して2度と歩けなくなるくらいに足を破壊してやる。今日はコートでの最後の瞬間を楽しめたかい?」


これに反応したWTA(女子テニス協会)は、「ソーシャルメディアのプラットフォームと協力して、必要に応じてアカウントを停止し、場合によっては地元の当局に通知する」などして選手の安全を「最優先事項」としていると述べた。「WTAは数年前からこの問題について選手の教育や相談に取り組んできました。なぜなら、影響を受ける選手の数は増え続けており、これは私たちが非常に真剣に受け止めている重要な問題だからです」


スティーブンスの告白を受けて、Facebookの広報担当者も次のように話している。


「“全米オープン”の後でスローン・スティーブンスに向けられた人種差別的な行為には断固として反対です。誰しも人種差別的な誹謗中傷を経験する必要はなく、それをInstagramで送ることは私たちのルールに反しています。ルール違反を繰り返すコメントやアカウントを削除するだけでなく、コメントのフィルターやメッセージコントロールなどの機能を利用することで、このような悪意あるメッセージを誰の目にも触れないようにすることができます。この課題を一夜にして解決することはできませんが、私たちはコミュニティをこうした誹謗中傷行為から守るための取り組みを続けていきます」


残念ながら、負けた選手がSNS上で罵倒されたり脅迫されるのはスティーブンスが初めてではない。世界42位のテイラー・フリッツ(アメリカ)も、8月の「ATP1000 トロント」で1回戦敗退を喫した後で悪意あるメッセージが送られてきて、中には賭博で自分に賭けていた者による殺害予告まであったと話している。世界56位のアリゼ・コルネ(フランス)も、この夏に大会からの早期敗退が続いた後、ネット上で多くの脅迫を受けたと打ち明ける。アスリートのメンタルヘルスに悪影響を及ぼしているのはスポーツ賭博によるところが大きいとコルネは指摘している。


スティーブンスは「私には応援してくれる人がいて幸せだわ。私はネガティブなものよりポジティブなものを選ぶわ。私はここ(Instagram)ではハッピーなことしか投稿しないようにしているけど、いつも笑顔になることや幸せなことばかりじゃないの」とも綴っている。スティーブンスは3回戦で敗れた翌日、あるメッセージを投稿。そこには「私は戦い続ける。そうすれば、勝つか学ぶか。負けることはない」という言葉が添えられている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2018年「全米オープン」でのスティーブンス
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)

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