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オフコート

フェデラーと国枝、テニスのこれまでとこれからを語り合う

2008年のITFによる夕食会でのフェデラー(左)と国枝(右)

「東京パラリンピック」(日本・東京/8月27日~9月4日/ハードコート)の男子シングルスで3度目の優勝を目指す国枝慎吾(日本/ユニクロ)。彼が、20回のグランドスラム優勝を誇るロジャー・フェデラー(スイス)、「リオデジャネイロオリンピック」車いすテニスのシングルスで金メダルに輝いたゴードン・リード(イギリス)と対談した。ITF(国際テニス連盟)の公式YouTubeチャンネルが伝えている。

テニスに関しては何でも知っているように思われるフェデラーだが、ここでは車いすテニス界を代表する選手である国枝たちに質問する場面も。芝やクレーといったサーフェスの違いによって車いすテニスでもやりやすさは違うのか、動き方は変わってくるのかについてフェデラーが聞くと、国枝は「サーフェスによって車いすのワンプッシュで進む距離が変わってきて、ハードコートで1回のプッシュで長い距離を進めるのに比べると、クレーや芝はプッシュするには重くて、ハードコートなら1回のプッシュで済むところが芝だと3~4回プッシュしなければならないので、そこが僕は芝で苦労してる部分ですね」と話した。


国枝が「芝の王者」と言われるフェデラーに芝での戦い方についてアドバイスを仰ぐと、「芝でのディフェンスに苦労しているなら、僕が思うに最高のディフェンスは攻撃に出ることだ」との返答が。当然それによってリスクは高まるが、自分の最初の決断を信じ、失敗しても「大丈夫、またトライしよう」と思うことでポイントを積み重ねていくことが重要だと説明した。また、攻撃については「車いすテニスでは、攻撃的なテニスをした方がポイントにつながりやすい。ラリーの長さを短くして、相手のリズムを崩す方が効果的だと思う」と語った。


フェデラーはさらに、トレンドとして前に出るプレーは減ってきたと指摘。現代のテニス界ではボレーの練習が重視されていないが、もしネットプレーを強化したいなら、練習時間の半分以上をそれに費やす必要があるとの持論を展開した。


テニスや車いすテニスが過去10年、20年前とどう変化してきて、これからどう変わっていくのかについても語り合い、競技面のほかにも財政面、ラケットや車いすの進化といった多角的な視点で意見が交わされた。


トレンドに関して、国枝はサーブの進化に言及。「サーブのレベルが上がってきている。10年前はブレーク合戦が多かったが、今は時速160~170kmのサーブを打つ選手もいる。そういう意味で、サービスキープが試合の中で計算されるようになった。さらに、ベースラインでプレーしていた昔に比べると、アグレッシブなプレースタイルが増えてきて、ボレーのように前に出る戦術が増えてきている」


一方のフェデラーは選手の肉体やプレースタイルの変化に注目した。「テニスの世界でも試合はよりパワフルになって、体格のいい選手が増えてきている。そして、ただ身長が高いだけでなく、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やアンディ・マレー(イギリス)のようによく動けたり、ドミニク・ティーム(オーストリア)やアンドレイ・ルブレフ(ロシア)はラファエル・ナダル(スペイン)のようにダイナミックなボールを打てるようになってきた。車いすの世界も同じで、これからはより動きやすく、より速くなっていくだろう。これからが楽しみだね」


(テニスデイリー編集部)


※写真は2008年のITFによる夕食会でのフェデラー(左)と国枝(右)
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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