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オフコート

テニス界で最も稼いでいるのは?大坂、錦織もランクイン!

有明コロシアムでの錦織

米経済誌のForbesが、2021年度のテニス選手の長者番付トップ10を発表した。

今年の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)には、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)や昨年王者である27歳のドミニク・ティーム(オーストリア)が欠けている。しかし、優勝賞金250万ドル(約2億7500万円)の今大会を誰が制しても、テニス界の高給取りたちの順位にはほとんど影響はない。なぜなら彼らは、競技以外のところで得ている収入で逃した賞金を補えるからだ。


それでは最も稼いでいるテニス選手を順番に見ていこう。なお、競技収入は2020年の「全米オープン」からの過去12ヶ月間の大会賞金を指しており、競技外収入はエンドースメント収入(企業の商品を使用するスポンサー契約)やイベントの出場料、ライセンス収入、グッズの収入、選手自身が運営している事業からの利益などの合計で算出したものだ。


1位 ロジャー・フェデラー(スイス)
収入総額:9060万ドル(約100億円)
…競技収入:60万ドル(約6600万円)/競技外収入:9000万ドル(約99億円)


ナダルとノバク・ジョコビッチ(セルビア)はフェデラーの持つ20個のグランドスラムのシングルス優勝記録に並んでいるが、フェデラーはこれまでに賞金1億3100万ドル(約144億円)に加え、コート外でも約9億ドル(約990億円)近く稼いでおり、スポンサーの間では満場一致で彼がGOAT(史上最高)となっている。今年、フェデラーはキャリア通算での収入が10億ドル(約1100億円)に到達。これは現役アスリートとしては6人目となる。そんな彼は、上場準備中のスイスのランニングシューズ会社Onの株式を保有しているため、これからさらに大金を手にする見込みだ。フェデラーが16年続けてテニス界で最も稼いでいる選手なのは当然のことと言える。


2位 大坂なおみ(日本/日清食品)
収入総額:6010万ドル(約66億2000万円)
…競技収入:510万ドル(約5億6200万円)/競技外収入:5500万ドル(約60億6000万円)


大坂はメンタルヘルスを理由に今年の「全仏オープン」を途中で辞退し、「ウィンブルドン」も欠場したが、ナイキなどのスポンサーは彼女を支持しており、新たに加わったパナソニックも含めて現在20社以上と、スポンサーの数は増える一方だ。「東京オリンピック」では3回戦敗退に終わったものの、大会を取り巻くマーケティング活動の顔として活躍した23歳の元世界女王は、夏に即完売したバービー人形のモデルにもなっている。


3位 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)
収入総額:4180万ドル(約46億円)
…競技収入:180万ドル(約2億円)/競技外収入:4000万ドル(約44億円)


セレナは2017年の「全豪オープン」で優勝したのを最後に、4年以上グランドスラムで優勝できずにいる。現在22位まで下がった世界ランキングは「全米オープン」終了後にはさらに下がるだろう。しかし、彼女もフェデラーのようにスポンサーからの信頼は厚く、20社近いパートナーを持ち、66のスタートアップ企業に投資するファンドも保有。自ら稼ぐ最も裕福なアメリカ人女性の一人として知られる。


4位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
収入総額:3800万ドル(約42億円)
…競技収入:800万ドル(約8億8000万円)/競技外収入:3000万ドル(約33億円)


ジョコビッチは「東京オリンピック」の準決勝で敗れたことにより年間ゴールデンスラム達成の可能性は消えたが、1969年にロッド・レーバー(オーストラリア)が達成して以来の年間グランドスラムを目指している。「全米オープン」を制すれば、さらにグランドスラム優勝回数でフェデラーとナダルを抜いて単独トップに立つ。今年、ライファイゼン銀行、プリンターカートリッジ会社のレメロ、スイスの高級腕時計ブランドのウブロと新たなパートナーシップを結んだ。昨年の「全米オープン」で線審にボールをぶつけて失格になっていなければ、賞金総額はさらに増えていたことだろう。


5位 ラファエル・ナダル(スペイン)
収入総額:2700万ドル(約30億円)
…競技収入:400万ドル(約4億4000万円)/競技外収入:2300万ドル(約25億3000万円)


足のアーチに沿った骨が劣化し始めるミュラー・ワイス病という珍しい疾患により休養中のナダル。彼は2022年にコートに戻ることを望んでおり、自らのコンディションと新型コロナの感染状況によっては、再びエキシビションマッチや小規模なイベントで1回の出演につき100万ドル(約1億円)近く稼ぐことができるだろう。彼のスポンサーリストには、ナイキ、ラケットメーカーのバボラ、高級腕時計のリシャール・ミル、そして2021年に新たに加わったビール会社のアムステルなどが名を連ねる。


6位 錦織圭(日本/日清食品)
収入総額:2600万ドル(約28億6000万円)
…競技収入:100万ドル(約1億円)/競技外収入:2500万ドル(約27億5000万円)


元世界4位の錦織はランキングを56位まで落としているものの、今もテニス界で最も稼ぐ選手の一人だ。これは、「東京オリンピック」に向けてスポンサーと高額な契約を結んだことによるところが大きい。31歳の彼は、日清食品、ユニクロ、ウィルソン、ジャガー、JALなど10以上のスポンサーを抱えている。


7位 ダニール・メドベージェフ(ロシア)
収入総額:1390万ドル(約15億3000万円)
…競技収入:590万ドル(約6億5000万円)/競技外収入:800万ドル(約8億8000万円)


25歳のメドベージェフはここ3年間の活躍によりランキングを2位まで上げたが、未だグランドスラムのタイトルは獲得していない。2019年の「全米オープン」、今年の「全豪オープン」はいずれも準優勝に終わった。しかし、近年多くの契約を結んでおり、ラコステ、高級腕時計のボヴェやロシアの銀行と提携。先日には、ゲーミングギアブランドのHyperXが新たに加わっている。


8位 ドミニク・ティーム(オーストリア)
収入総額:890万ドル(約9億8000万円)
…競技収入:490万ドル(約5億4000万円)/競技外収入:400万ドル(約4億4000万円)


昨年の「全米オープン」で優勝し、20代では唯一のグランドスラム王者となったティームだが、6月の「ATP250 マヨルカ」で負った手首の怪我により今回タイトル防衛は断念することに。もともとビッグ3に次ぐトップ選手の一人だったティームはアディダス、バボラ、レッドブルなどに加えて、最近ではフィットネスマシンメーカーのテクノジムや健康志向のチョコレートバーを販売するNEOHとも契約を結んでいる。


9位 ステファノス・チチパス(ギリシャ)
収入総額:810万ドル(約8億9000万円)
…競技収入:410万ドル(約4億5000万円)/競技外収入:400万ドル(約4億4000万円)


世界ランキングで昨年の6位から3位に浮上したチチパスは、シモナ・ハレプ(ルーマニア)を退けて高額収入選手トップ10唯一の新顔となった。6月の「全仏オープン」で初めてグランドスラムの決勝に進出した23歳のチチパスは、アディダス、ウィルソン、ロレックスなどの有名ブランドと提携している。その魅力的なキャラクターから、長期的にはマーケティングのヒエラルキーにおいてメドベージェフやティームを追い越すことができると業界の専門家たちは考えているようだ。


10位 アシュリー・バーティ(オーストラリア)
収入総額:580万ドル(約6億4000万円)
…競技収入:380万ドル(約4億2000万円)/競技外収入:200万ドル(約2億2000万円)


2019年はWTAツアー史上2位の賞金総額1130万ドル(約12億4500万)を獲得したバーティだったが、パンデミックの影響で2020年に出場したのは4大会のみ。今季はすでに「ウィンブルドン」を含む5大会で優勝し、ツアー最高額の賞金380万ドル(約4億2000万円)を手にしている。そんな中、「全米オープン」がグランドスラムとして初めて男女の賞金を同額にした1973年からおよそ50年、最後となった「ウィンブルドン」がようやくそれに倣った2007年から14年が経った現在においても、バーティが優勝した先月の「ATP/WTA1000 シンシナティ」では賞金における男女の格差が今も存在していることが明らかに。女子チャンピオンのバーティが25万5220ドル(約2800万円)を持ち帰ったのに対して、男子チャンピオンのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はおよそ2.5倍の65万4815ドル(約7200万円)を受け取っている。


※為替レートは2021年9月1日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は有明コロシアムでの錦織
(Photo by Buda Mendes/Getty Images)

錦織、大坂出場!全米オープンテニスWOWOW独占生中継!

2021シーズン最後のグランドスラムとなる全米オープンテニス。昨年の全米オープンでは、圧倒的な強さで自身2度目の全米タイトルを手にした大坂なおみ、2014年準優勝し、ハードコートでのプレーを得意としている錦織圭の活躍に期待!

【放送予定】9/13(月)まで連日独占生中継
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