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オフコート

7年ぶりにトップ10陥落の元世界女王ハレプが心境を語る

2017年に初めて世界1位になった時のハレプ

世界ランキングで7年半にわたり保ってきたトップ10の座から陥落したシモナ・ハレプ(ルーマニア)が、今の心境を語った。WTA(女子プロテニス協会)公式サイトが報じている。

9日付けの世界ランキングで、今年の「全仏オープン」を制したバーボラ・クレイチコバ(チェコ)が初のトップ10入り(10位)を果たしたことにより、ハレプは2014年1月以来のトップ10圏外(13位)に。これにより、ハレプのトップ10連続在位期間は373週で終了した。6月末までは世界3位をキープしていたが、5月の「WTA1000 ローマ」で負ったふくらはぎの怪我が長引き、「全仏オープン」や「ウィンブルドン」を欠場するなど、3ヶ月にわたって離脱。7月半ばには9位にまで順位を落としていた。


かつてないほど選手たちの実力が拮抗する時代に活躍してきたハレプは、2014年1月27日に22歳でトップ10入りを果たし、それを維持した期間はWTA史上8番目に長い。ハレプ以上に長くその地位を維持したのは、1000週のマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)、746週のクリス・エバート(アメリカ)、625週のシュテフィ・グラフ(ドイツ)、508週のガブリエラ・サバティーニ(アルゼンチン)、458週のパム・シュライバー(アメリカ)、429週のアランチャ・サンチェス ビカリオ(スペイン)、そして421週のハナ・マンドリコワ(オーストラリア)という名だたる選手たちだ。


過去に2度優勝している「WTA1000 モントリオール」(カナダ・モントリオール/8月9日~8月15日/ハードコート)で戦線復帰を果たしたハレプは大会前、記者たちにこう話した。


「(離脱によって)考える時間や自分がやったことを振り返る時間ができた。それは私にとってすごく大きなこと。ここまで長くトップ10に残れたことをとても誇りに思っているわ。残念ながら怪我のために維持することができなかったけれど。3ヶ月間プレーできなかったから、トップ10に残るためにベストを尽くすチャンスがなかった。だからといって悲しいわけでも、動揺したりがっかりしているわけでもないの。ただ、新しいチャレンジとして受け止めているわ」


2014年からトップ10入りしているハレプは、2018年の「全仏オープン」と2019年の「ウィンブルドン」で優勝。2017年10月に世界1位の座を手にし、同年と2018年は2年続けて1位でシーズンを終えていた。


激しいランキング争いの中で安定した成績を残すことが難しい中、ハレプの一貫した結果がいかに凄いことかを、順位争いのライバル以上に知る人はいないだろう。2017年に初めてトップ10入りを果たした世界5位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がハレプについてコメントしている。


「トップ10に居続けることは、卓越したパフォーマンスが毎年求められるのでとても大変よ。長年それを続けられたことは、彼女がいかに優れたチャンピオンであり、一貫性のあるプレーをしてきたかを示していると言えるわ。彼女は常にツアーで最も安定したプレーヤーの一人で、私は順調にランキングを上げ始めた頃から、自分のゲームスタイルが少し似ていると思ったので彼女を目標にしてきたの。テニスはシーズンがとても長いから一貫性は特に重要なの。彼女はトップ10の選手としてそれを何年も続けてきたわけだから、まさに偉業ね」


世界13位となったハレプは新しい挑戦についてこう語る。「トップ10に戻ることが私の新しい挑戦になりそうね。この数年間、トップ10に居続けるために最大限のパフォーマンスを発揮しなきゃって毎週すごくプレッシャーを感じていたの。でももう違う。今はもっとリラックスしているし、自分の身体の方が気がかりよ。まずは完全に回復して、これから先どこまで戦えるかね。ランキングにはもうとらわれていない。ただ自分のテニスを以前のようなレベルに持っていきたい」


怪我によってツアーを長期的に離れたのは29歳のハレプにとって今回が初めて。復帰にあたっては、また同じことが起こるのではないかという不安に苦労したそうだ。「WTA1000 モントリオール」では、2大会連続優勝中と好調の世界28位ダニエル・コリンズ(アメリカ)に6-2、4-6、4-6と逆転されて初戦敗退。しかし、第1セットではアンフォーストエラーがわずか3つといった彼女らしい安定感のあるプレーを見せており、「焦らずに今の自分のレベルを確かめたい」という本人の言葉通り、一歩ずつ進んでいってほしいものだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2017年に初めて世界1位になった時のハレプ
(Photo by VCG/VCG via Getty Images)

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