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オフコート

大坂なおみが今の心境を綴る「"大丈夫"じゃなくてもいい」

「A Day at the Drive」での大坂なおみ

「全仏オープン」で記者会見を拒否して罰金を科され、2回戦を棄権し「ウィンブルドン」にも出場していないが、「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)には参加を表明している大坂なおみ(日本/日清食品)が、米TIME誌に寄稿して心境を綴った。

「人生は旅だ。ここ数週間でその旅は私を予想もしていなかったところに連れて行ったけど、それが多くのことを教えてくれて、私は成長した。いくつかの大切なことを学んだ」と大坂は書いている。


最初の教訓は、「すべての人を満足させることは不可能。私には当然と思えるような、パンデミックの間はマスクを着けるとか、人種差別反対を表明するためにひざまずくとか、そういうことにものすごく反対する人々もいる。だから“メンタルを守るために記者会見に出ない”と言ったらどうなるか、予測しておくべきだった」


次に学んだことは「もっと嬉しい気付き。誰もがメンタルヘルスに関わる問題を抱えているか、知り合いにそんな人がいる。ものすごくたくさんの、いろいろな人からメッセージをもらった」


報道陣と記者会見については、「私は報道関係者の方たちが好き。でも記者会見は必ずしも好きじゃない。これまでもたくさんのロングインタビューを受けてきて、いつも誠実に答えようと努力してきた。アスリートとジャーナリストの信頼やリスペクトは相互のものだと思う。でもこれは私だけの意見で他の選手たちとは関係ないけれど、現在の記者会見のやり方は時代遅れで、新しくすべきだと思う。もっと興味深く、どちらにとっても楽しく、客観的で対等なものができるのではないかしら。関係者の人たちは私が会見拒否の前例となることを恐れていたようだけれど、私の知る限りではその後は誰も会見拒否はしていない。私の意図は反抗ではなく、職場を批判的な目で見て、改善できないかということ」


「私は自分のメンタルヘルスを守るために記者会見を欠席したいと言った、それが間違っているとは思わない。アスリートも人間だから。テニスは特権的な仕事だから、もちろんそれにはコート外の義務も伴う。でも一度の記者会見を休んだだけでここまで批判される職業が他にあるかしら」


「プライバシーに関わる理由まで明かさなくても記者会見を休める“病欠”を何日か取れるように定めたらどうかな。社会の他の人々と同じように」


そして大坂は自分を支えてくれた家族や友人たち、サポートを表明してくれたミシェル・オバマ元大統領夫人、水泳でオリンピック最多メダルを獲得しているマイケル・フェルプス、NBAの名選手ステフィン・カリー、テニスの世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、メーガン妃らに感謝の意を表した。


「“大丈夫”じゃなくてもいい、そのことを口に出して言っていい。マイケル・フェルプスは私が口に出したことで、誰かの命を救ったかもしれないと言ってくれた。もしそうなら、口に出して良かった」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「A Day at the Drive」での大坂なおみ
(Photo by Mark Brake/Getty Images)


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現地在住ライター、テニスライター内田暁がレポート!

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