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オフコート

元ジュニア王者の差別発言をATPが調査へ

「ATP500 バルセロナ」でのルーン

元ジュニア王者の18歳ホルガ ビートス ノディシュコフ・ルーン(デンマーク)が、チャレンジャー大会の試合中に差別的な発言をしたとして、ATP(男子プロテニス協会)が調査に乗り出したことがわかった。伊ニュースサイト UBI Tennisが報じている。

先週イタリアのビエラで開かれたチャレンジャー大会の準決勝で、世界220位のトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦したルーンは、試合中に同性愛嫌悪的なコメントをしたとして非難されている。SNS上に投稿された動画は、ルーンがミスショットをした後に母国語で「お前はナヨナヨした野郎だ」「お前はホモのケツのようなプレーをしている」などと言う姿を捉えている。彼はさらに、直後にポイントを獲得した際には「かかってこいよ、ホモ野郎」と叫んでいた。


これらの発言はSNS上で反発を招き、多くの人が彼の言葉遣いを非難。これに対してルーンはInstagramで、これらは自分自身に向けて発した言葉だと釈明している。


物議を醸す中、ルーンは母国テレビ局のTV2で声明を発表し、自分の発言によって不快感を与えてしまった人たちに謝罪した。また、Instagramにも謝罪の言葉を投稿している。


「僕はまだ若いので、学ばなければならないことがたくさんあります。だからといって、あのようなくだらないことを言っていいわけではありません。僕は教訓を得ました。非難されるのは当然のことだと思っています。本当に申し訳ありませんでした。僕の謝罪が受け入れてもらえることを願っています」


ところが、ルーンが声明を発表したのと同じ日に、彼の「誤った表現」を報じることで「嫌がらせをした」として、母親がTV2を非難した。ルーンのマネジャーを務める母親のアネケさんは、「一生懸命に頑張っている若者をニュースやゴシップのネタにしている」とする人たちを痛烈に批判し、「試合中に自分に対する言葉で気分を害した人たちに向けてホルガが謝ったように、いい大人なら同じことができるはず。誤った表現をしてしまったホルガに嫌がらせをしないで」とInstagramに投稿している。


のちにこの投稿は削除されたが、彼女の立場を擁護する大物がいた。元世界女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)のコーチを務めるパトリック・ムラトグルーだ。ルーンはフランスにあるムラトグルーのアカデミーで練習しており、今回の件についてムラトグルーは「アネケ、よく言った。そいつらは無視すればいい」とコメントしていた。


ATPはTV2に宛てた声明の中で「ATPはすべての選手、スタッフ、ファンにとってインクルーシブな環境を確保することを信条としており、テニス界に同性愛嫌悪的な発言をする余地はまったくない」と厳しい姿勢を示し、行動規範に基づいて調査を進めていることを伝えた。


2020年にプロに転向したルーンは、将来有望と目される世界ランキング291位の若手選手。2019年の「全仏オープン」ジュニア男子シングルスで優勝を飾ると、昨年からATPツアーにも参加。今年3月の「ATP250 サンティアゴ」では予選から勝ち進んでベスト8を達成していた。問題発言をしたこのビエラの大会で優勝し、チャレンジャーツアーの初タイトルを獲得している。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP500 バルセロナ」でのルーン
(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)

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