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オフコート

初出場で全仏3回戦進出、鍛え上げられた18歳選手はいかにして生まれたか

「全豪オープン」でのアルカラス

18歳になったばかりの世界ランキング97位カルロス・アルカラス(スペイン)が「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)の3回戦に進出している。その強さの秘訣をATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じた。

予選を勝ち上がり、少年時代からの憧れだった「全仏オープン」の本戦に初めて進んでいるアルカラスは、1回戦で世界128位のBernabe Zapata Miralles(スペイン)相手に3時間超の長丁場を6-3、2-6、6-1、7-6(4)で制した。続く2回戦では、第28シードニコラス・バシラシビリ(ジョージア)相手に6-4、6-2、6-4と危なげなく勝利。3回戦への切符を手にした。2020年のチャレンジャー大会から一段と勢いに乗り、着々とランキングを上げてきている。並外れた天賦の才能に加え、その裏にはアルカラスのフィジカル面を支える精鋭部隊がいた。


13歳で初めて「全仏オープン」を訪れてから6年。その間にアルカラスの志は大きく変わった。当時彼が観戦した試合でプレーしていたリシャール・ガスケ(フランス)は、今やATPツアーで戦う同輩だ。そして、元世界1位のフアン カルロス・フェレロ(スペイン)の指導を受けながら、選手としてコートで戦っている。アルカラスの日々の成長を支えるプロフェッショナルチームの一人、フィットネスコーチのフアンホ・モレノは次のように話している。


「毎日はレンガのようなもので、できるだけベストな形に積み上げていかなければならない。私たちは彼にそう言い聞かせている。作り上げた壁が完璧なものになるよう、日々の取り組みでレンガの位置がずれないようにしているんだ」


フェレロが主催するアカデミーでテニスを磨いてきたアルカラスは、様々なテストの結果を元に、当初からモレノたちと「潜在能力を発揮できるように幅広く取り組んできた」という。それによる身体的な変化は、外見が逞しくなったことだけでなく、連日の長い試合にも対応できるようになってきたことからも明らかだ。


「見た目の変化を目標としていたわけではないが、それも努力の賜物だ」と話すモレノ。「彼のサーブの速さ、ショットの鋭さ、ボールを打つ強さ、コート上での動きに成果が現れている。フアン カルロスのコート上での仕事ぶりには目を見張るものがあり、アルカラスのテニスにもそれが表れているが、すべてはこのフィットネスの成果があってこそ」


アルカラス自身の発言も、モレノの言葉を裏付けている。


「強いテニス選手として厳しいプレシーズンを2回経験したことは、僕にとって大きな力となっている。チームには絶大な信頼を置いているし、フィジカル面でも大きな進歩があった。逆境に対応できるか、このような試合で戦えるかはとても重要なことだと思っている。自分の体力にはかなり自信があるし、本当にタフで長い試合をする準備ができている」


モレノはアルカラスの怪我を防ぐために、筋骨格、腱、筋肉を鍛える計画を立て、さらには耐久性、筋力、スピード、コーディネーションを向上させるためのプランも用意した。プロのテニス選手としてやっていくためには、細かいところにまで気を配ることで回復力をつけるのも大切だと話すモレノは、このアカデミーに来た時すでにそのベースができていたアルカラスに対して、起きてから寝るまでの間、必要なプロセスをすべて指導しているという。


一つ一つのパズルのピースが完璧に組み合わさっていること、学習プロセスが健全に進行していること、そしてフェレロ率いるプロフェッショナルチームが徹底したガイド役となっていること。アルカラスが残している結果は、その何よりの証拠なのだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全豪オープン」でのアルカラス
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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