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オフコート

錦織圭のコーチがアジア系の人々へのヘイトクライムに対してコメント

2016年「全豪オープン」での錦織(右)とマイケル・チャン(左)

アメリカでは5月はアジア・太平洋諸島系アメリカ人の文化遺産継承月間とされ、アジアや太平洋諸島にルーツを持つアメリカ人の歴史や文化、功績、貢献を記念する月だ。それを記念して、錦織圭(日本/日清食品)のコーチであり、テニスレジェンドの一人でもあるアジア系アメリカ人のマイケル・チャン氏が人々の結束を呼びかけ、人種差別的なヘイトクライムを終わらせるよう求めるエッセイを書いた。

チャン氏はアメリカ生まれだが、両親は台湾からの移民だ。エッセイの中で、チャン氏は新型コロナウイルスに関わる疑念や偽情報が、アジア・太平洋諸島系アメリカ人に対する暴力や差別を煽っている現在の状況を危惧している。


チャン氏自身も謂れのない人種差別的な扱いを受けた当事者だ。つい最近、チャン氏が妻とスーパーマーケットに出掛けた際、「中国に帰れ!お前達がコロナウイルスを持ってきたんだ!」と見知らぬ男性に罵られたという。


チャン氏は17歳の若さで1989年の「全仏オープン」に優勝した選手として有名だ。ATP(男子プロテニス協会)ツアー大会で34回の優勝を遂げている。元世界ランキング2位のチャン氏は、錦織のコーチを長年務めていることでも知られている。USTA(全米テニス協会)のウェブサイトに掲載されたエッセイの一部を紹介しよう。


「私は、人種を理由とした憎悪や暴力は無知、つまり知らないことや理解できないことに対する恐怖から生まれると考えている。もし私達が隣人を知り、深く理解することにもっと時間をかけることができれば状況は良くなるだろう。私の言う隣人とは隣に住む人だけではなく、あなたの地域に住む人々を理解するということだ。あなたとは見た目が異なり、異なる背景を持つ人々かもしれないが、みんな自分達のため、家族のため、友達や地域のためによりよい人生を生きようとしている点はあなたと共通している。


私達は、互いの味方でなくてはならない。憎悪や、憎悪を動機とした暴力により人生を狂わされてはいけない。時間をかけて互いのことを知り、新型コロナウイルスの責任を負うべきアメリカ人は唯一人としていないことを理解するべきだ。私達は現在の状況に共に立ち向かっているのだ。


そして、アジア系アメリカ人もあなたと同じアメリカ人だ。


なぜなら事実は、アジア系アメリカ人も、他のアメリカ人と同じように生き延びようと、精一杯生きようとしているからだ。私達は自分の家族や地域社会が成功することを望んでいる。そして他のアメリカ人と同じように、私達の国が正常な状態に戻ることを願っている。歴史が何度も証明しているように、憎悪や分断ではなく、愛と思いやり、そして互いへの理解で団結している時こそ、私達は国としてより多くを達成し、成功することができる。


以上のことを述べた上で、私はこの危機的状況の中でアジア系アメリカ人に寄り添ってくれている全てのアメリカ人に感謝したい。この憎悪は私達の社会の中で実に少数派であり、あらゆる背景や文化を持つアメリカ人が私達を支援してくれていることを理解している。皆さんに心の底から感謝を伝えたい。そしてパンデミックによるこの困難と試練の時も、お互いを助け合っていこうではないか」


(テニスデイリー編集部)


※写真は2016年「全豪オープン」での錦織(右)とマイケル・チャン(左)
(Photo by Michael Dodge/Getty Images)

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