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ATPとWTAが共同でコマーシャルを受けることに?

テニスのイメージ

ATP(男子プロテニス協会)とWTA(女子プロテニス協会)の統合という前代未聞の取り組みに向けて、両者が本格的に動き出した。一方でATPは別の問題も抱える。最近の動きを伊ニュースサイトUBI Tennisが伝えた。

今年3月に報じられた、ATPとWTAに加えて4つのグランドスラム運営組織とITF(国際テニス連盟)による「T7作業部会(T7 working group)」の構想は、新型コロナウイルスのパンデミックによってテニス界が危機的状況に陥ったことがきっかけとなった。元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)やアンディ・マレー(イギリス)、女子テニスの草分けであるビリー・ジーン・キング(アメリカ)が公の場でこの統合を支持している。


先日、ATPのアンドレア・ガウデンツィ会長はWTAとの話し合いは進んでいると強調。「テニスの強みは女子の競技も人気があることであり、そこは他のスポーツと差別化できる点だ。最も大きな大会では男女が同時に参加しており、ファンもそれを楽しみにしている」と米テニスメディアのTennis Channelに話している。今後の方針として「シーズンの期間も同じなわけだから、一つのコンテンツとしてパッケージ化して提供していくべきだ」と考えを述べた。


また、ATPの幹部はWTAと「共同で運営するマーケティングとソーシャルメディアの部門を立ち上げた。商業的な権利を集約することも検討しており、また一歩前進することができた」とコメント。


どちらも具体的な内容については言及していない。


ガウデンツィ会長は新たな試みに意欲的だが、優先すべきは外部との交渉よりも内部の統制かもしれない。ATPは現在、選手協議会を離脱してProfessional Tennis Players Association(PTPA)に加盟した一部の選手たちとの間で内部抗争を繰り広げている。PTPAの創設者の一人でもあるノバク・ジョコビッチ(セルビア)は60人以上の選手の支持を受ける一方、選手協議会に留まっているフェデラーやラファエル・ナダル(スペイン)、マレーらと対立関係にある。


テニスレジェンドの一人、ピート・サンプラス(アメリカ)のコーチを長年務めたポール・アナコーン氏は、テニスの運営体制が統合を妨げていると指摘。そしてそれ以前に、選手がATPに対する見方をより明確にしない限り、何も起こらないという考えを示した。複雑に絡み合う問題を一つ一つ解決していくにはかなりの時間と労力を要するだろう。


選手個人から組織運営まで、あらゆるレベルでテニス界は今、転換を迫られている。


(テニスデイリー編集部)


※写真はテニスのイメージ
(Photo by Julian Stratenschulte/picture alliance via Getty Images)

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