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テニス界では女性の方がコロナ予防対策に積極的?

「プラハ・オープン」で優勝したハレプ

パンデミック発生の初期から、女性の方が男性に比べ新型コロナウイルスによる死亡率が低いにも関わらず、感染予防により気を付けている、とする研究結果が学術雑誌PLOS-ONEに発表された。研究では、この傾向はプロスポーツ界でも同様であることを示唆している。米経済誌Forbesが伝えている。

研究によると、女子テニス選手の方が2020年「全米オープン」の出場を自主的に取りやめる確率が高かった。昨年の「全米オープン」はパンデミックによりプロテニスツアーが中断された後、初めて開催されたグランドスラムの大会だった。


「研究の結果は、女子テニス選手の方が新型コロナウイルスへの懸念を理由に2020年の“全米オープン”への出場を自主的に取りやめた割合が、有意に高かったことを示している」と研究者らは語る。「私達のモデルにより説明される出場取りやめ確率の約15%は性別に起因すると考えられる。つまり、女性のほうが棄権の傾向が強かった」


より正確には、新型コロナウイルスを理由に大会出場を取りやめた選手は25人で、そのうち19人は女性だった。その中には世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)、2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)、5位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)、そして6位のビアンカ・アンドレスク(カナダ)が含まれる。


選手の出場取りやめという判断に影響しているのは性別だけではない。研究者によると、選手の住んでいる国、年齢、そしてランキングも要因となっているという。


「比較的信頼度が高い、忍耐強い、リスクを取らないといった特徴を持つとされる国の選手は、それ以外の国に住む選手より出場を取りやめる確率が高かった」と研究者らは言う。「年齢の高い選手、そしてランキングの高い選手も出場を避ける確率が高かった」


研究者らが調べた変数の中で、最も出場を取りやめる確率をよく予測したのが選手のランキングだった。


論文の著者らは、「プロテニスは、トップ選手に所得が大きく偏っているスポーツだ。全体の1%を占めるトップ50の選手が、全賞金額の50%以上を獲得しており、男女ともにトップ50選手の平均所得は、ランキング51〜100位の選手の平均所得の5倍ある。したがって、トップ50の選手は大会出場のリスクが高いと考えれば収入を諦める準備ができているのかもしれない」としている。


今回明らかになった研究結果は、男女平等性が高いほど男女間の行動や物事の優先傾向の相違が増加する、という他の研究とも一致する。ただし、この研究はある程度の制限の中で行われたものだ。1つに、サンプル数が少ない。テニスや他のプロスポーツでも繰り返し同様の結果が見られるかどうか確認が必要だ。


さらには、キャリアの長さが決定要因になっているかどうか、と言う問題もある。例えば、女性で男性よりプロテニス選手としてのキャリアが長い場合、大会に出場しない傾向が高くなるかもしれない。しかし、この仮説は今回のデータでは明らかにされていない。女性のほうが、男性より若い時に高いランキングを達成する可能性が高いことは確かだが、男子テニスと女子テニスでのキャリアの長さは特に大きく変わらない。


論文の著者らは、「この研究結果は、スポーツ競技においても労働市場においても意味を持つ。女性の方がパンデミックに対して、より懸念を抱いており、進んで予防策に従って行動する人が多く、危険性が高いと目される状況で競技をすることを自主的に避ける可能性が高い。スポーツ大会の主催者らはこれらの違いを考慮し、女性の方がより懸念を抱いている状況を反映したルール作りや、予防策を取り入れるべきなのかもしれない」と結論づけている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「プラハ・オープン」で優勝したハレプ
(Photo by Martin Sidorjak/Getty Images)

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