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オフコート

ビッグ3とアガシやサンプラスらその前の世代との違い

写真は2017年「ウィンブルドン」観戦するアガシ

ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)。「ビッグ3」と呼ばれる彼らは15年以上にわたって男子テニス界を支配し続け、3人で合計58回のグランドスラム優勝を成し遂げたほか、過去に達成されたほぼ全ての記録を破っている。

元世界ランキング8位のヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)が、この伝説的な3人の前の世代の選手たちはなぜ彼らと同じような長い選手生命や成功に恵まれなかったのかを説明した。オンラインメディアのSportskeedaが報じている。


ティプサレビッチによると、ピート・サンプラス(アメリカ)、アンドレ・アガシ(アメリカ)、ゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)らは、それぞれに強力な選手であったものの、柔軟性と動きではビッグ3に及ばないという。


「イバニセビッチやサンプラス、アガシらのような王者たちは、当時すでにとても強くボールを打つことができた。サーブも今の選手たちと同じように強力だった。だが、彼らの後の世代との間に差をもたらしているのは、動きとコート上での位置取りの考え方だ。バイオメカニクス(生体力学)とも呼ばれるものだ」とティプサレビッチは語る。


ビッグ3と元世界1位のアンディ・マレー(イギリス)は、様々な位置からコートをカバーするだけの脚の速さを持ち合わせている、とティプサレビッチは断言する。そのため、対戦相手が彼らについていくのがとても難しくなるのだ。


「ベースラインの3~4メートル後ろ、あるいは2メートル内側など、コート上のあらゆる位置から、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーがコートをカバーするさまは、それまでの選手たちとは全く違う次元だ。これによって、彼らがもたらす試合の見ごたえも変わるし、彼らを不安にさせるために到達しなければならないレベルも変わる」とティプサレビッチ。


フェデラー、ナダル、ジョコビッチの3人は、ここ16回のグランドスラムのうち15大会で優勝している。昨年の「全米オープン」だけが例外だ。同大会を制したのはドミニク・ティーム(オーストリア)だが、ナダルとフェデラーは出場しておらず、ジョコビッチは途中で失格になった。


さらに、過去17シーズンのうち16シーズンでは、マレーが1位でシーズンを終えた2016年だけを除いて、ビッグ3の誰かが世界ランキング1位でシーズンを終えている。


しかしながら、今や男子テニスの「次世代」がドアをノックし始めて久しい。ステファノス・チチパス(ギリシャ)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)らはいずれも3セットマッチで素晴らしい成績をおさめており、ティームやダニール・メドベージェフ(ロシア)は、すでに複数回のグランドスラム決勝進出経験を誇る。


ティームは5セットマッチでジョコビッチとナダルの両方から勝利を挙げたことのあるごく少数の現役選手の1人だ。ジョコビッチには2017年と2019年の「全仏オープン」で、ナダルには2020年の「全豪オープン」で勝利している。昨年の「全豪オープン」決勝では、敗れはしたがジョコビッチに対してフルセットの接戦を強いた。


一方のメドベージェフは、2019年の「全米オープン」決勝でナダルを相手に最初の2セットを落としたものの、そこから盛り返し、ナダルが第5セットを獲得するまで試合を長引かせた。今年の「全豪オープン」でも、ジョコビッチとの決勝まで20連勝していた。


ジョコビッチ、ナダル、フェデラーは30代に突入して久しいが、今でもグランドスラムでは毎回優勝候補だ。しかし多くの人は、2021年に若い世代の選手がさらに進化を遂げ、最大の舞台で3人の伝説的選手からついに王者の座を奪うことを期待している。



(テニスデイリー編集部)


※写真は2017年「ウィンブルドン」観戦するアガシ
(Photo by Visionhaus/Corbis via Getty Images)

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