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ヒューイット、WTAの礎を作った9人組がテニスの殿堂入り

写真はデ杯、オーストラリアの監督であるヒューイット

本年度の「国際テニス殿堂」で殿堂入りを果たす人々が発表され、グランドスラム覇者のレイトン・ヒューイット(オーストラリア)らがその一員となることが分かった。ロイター通信が伝えている。

ヒューイットがこの吉報を知ったのは、ちょうど彼の40歳の誕生日当日であった2月24日。彼は2001年の「全米オープン」の決勝でピート・サンプラス(アメリカ)を倒して優勝し、同年11月には世界ランキング1位に到達。翌年の「ウィンブルドン」も制覇すると、2004年の「全米オープン」と2005年の「全豪オープン」では準優勝していた。そして「デビスカップ」ではオーストラリアチームを2度の優勝に導いている。


2021年度の選手カテゴリー内の5人の候補者の中から、ヒューイットのみが選出された。その他の候補は、リサ・レイモンド(アメリカ)、フアン カルロス・フェレロ(スペイン)、ヨナス・ビヨルクマン(スウェーデン)、セルジ・ブルゲラ(スペイン)だった。


「国際テニス殿堂の一員になれるなんて、とても光栄です」とヒューイット。「大会に参加している時はトレーニングに最大限に集中し、その週やその年の成績のことしか頭にないので、将来こんなことが起こるとはあまり考えないものです。ですが、自分がやってきたこと全てが積み重なって、殿堂入りという栄誉を受けられる、これは選手にとって究極の表彰だと思います」


ヒューイットと共に殿堂入りすることが決まったのは「オリジナル9人(Original 9)」。女性のプロテニス界をスタートさせた女性たちで、アメリカ人のビリー ジーン・キング、Peaches Bartkowicz、Rosie Casals、Julie Heldman、Kristy Pigeon、Nancy Richey、Valerie Ziegenfussとオーストラリア人のJudy Tegart Dalton、Kerry Melville Reid。この9人は1970年、男女の賞金額の格差に対して声を上げて闘い、男女平等のために大きな貢献を果たした。


1970年9月23日、彼女たちはワールド・テニス・マガジンの出版社と各自1ドルで契約を結び、初の女性だけのトーナメントを行った。それが現在のWTAへと発展。現在グランドスラム4大会全てで男女同額の賞金額となっているのは、彼女たちが女性の地位確立のために闘い続けてきたからでもある。


キングは今回、「オリジナル9人」が団体として初めて殿堂入りを認めてもらえたことを賞賛。「これは私たちがこれまで手にした中でも最大の栄誉です。皆、今回の知らせにとても興奮しています。私たちが一緒に歩んできた険しい道のりを思い返すからです。私たち9人は新しいことを始めるため、自ら進んでキャリアを諦め、その後の人生全てをこのために注いできました。テニスの歴史に影響を与えたことで皆が一緒に殿堂入りできるなんて、とにかく素晴らしいです」と語った。


もう一人、テニス界への貢献を評価されて殿堂入りが決まったのが、テニスコーチのDennis Van der Meer(ナミビア)だ。彼は2019年に故人となっているが、テニスの指導方法に大きな進歩をもたらし、「オリジナル9人」と同様に、テニス界への「貢献者」カテゴリーで認められた。


キングは「2021年度の同期の皆さんにもお祝いを言わせてください。私の友人でもあるコーチのDennis Van der Meerは素晴らしいテニス精神と技術を持ち、テニス界の発展に貢献してきた方です。そしてヒューイットは、いつも自分の100%の力を出して戦った、真に殿堂入りに相応しい方です」と称えている。


殿堂入りを祝うセレモニーは、7月17日米国ロードアイランド州のニューポートで開催される。2020年度はコロナ禍の影響で開催されなかったため、昨年度に殿堂入りしたゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)とコンチタ・マルチネス(スペイン)も招かれる予定だ。


(テニスデイリー編集部)


※写真はデ杯、オーストラリアの監督であるヒューイット
(Photo by Mark Brake/Getty Images)

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