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元世界4位のヘンマンがジョコビッチ主導のPTPAを支持

写真は2003年「全米オープン」でのヘンマン

2020年の「全米オープン」に先立って組織されて以来、新しい組合のPTPA(Professional Tennis Players Association、プロテニス選手協会)は何かと取り沙汰されてきた。そんなPTPAについて、テニス界の伝説的選手であるティム・ヘンマン(イギリス)はどう考えているのだろうか。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。

PTPAを立ち上げたノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、その直前に「利益相反」を理由にATP選手協議会を辞任し、議論を巻き起こした。選手に恩恵を与えることを唯一の目的とするPTPAを支持する声は多いが、当然ながら批判も多い。60人以上の現役選手が賛同して発足したものの、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)を筆頭とする多くの現役選手は反対を表明した。現役を退いた元選手たちもPTPAについて意見を求められる中、かつて自らもATP選手協議会のメンバーだったヘンマンは次のように答えた。


「PTPAについてコメントして欲しいなら、私の考えはこうだ。構造を理解すれば、それは決しておかしなアイデアではない。ATPは難しい構造をしている。半分が選手で、残りの半分は大会関係者だ。つまり、もし君がこの組織の議長だとしたら、全員を満足させるのはとても難しい。だから、選手だけを代表する組織を作るというのは、ばかげたアイデアではない」


このように、ヘンマンがPTPAとその創設を主導した人物たちを支持しているのは明白だが、PTPAに関して発足当初から気になることが一つあるという。


「これは私の意見だが、個人的に解せないのは、PTPAができたタイミングだ。感染症大流行のさなかにあって、あらゆる職業に就くすべての人たちが、もれなくこの地球規模の課題に向き合わなければいけない時、人々は協調すべきだ。だから、私にとってはタイミングが最も気になる点だった」


選手のために創設されたPTPAは選手だけで構成される組合である必要がある。しかしPTPAは女子選手がその後ろ向きな姿勢によって激しい非難を受けた。よく聞かれるのは、1972年に設立されて以来、人々を導く光の役割を果たしてきた強大なATPを、ジョコビッチが崩壊させようとしているという批判だ。そうした声を受けて、ヘンマンはこう語る。


「テニスに関する2021年の願い事リストを作るとしたら、誰もが共通の目標を持っているはずだ。我々の誰もが、この素晴らしいスポーツがより良い状態にあって欲しいと願っている。それが選手のためであっても、大会のためであっても、ファンやスポンサーのためであってもね」


「我々にはチャンスがあって、それを掴まなければいけない。これから先の道のりにはまだまだたくさんの障害物があるだろうからね。でも私の2021年の願い事リストの1番最初に来るのは、さらなる協力だ。男子と女子がもっと協力するということ。それは我々のスポーツにとって素晴らしい強みになると思う」


ヘンマンはPTPAの創設に好意的な印象を持っているが、ATPとPTPAが円満な関係にあることを望んでいる。両者が調和のもとで共存するのは難しいと考える人が多いが、ヘンマンは2021年にそれが実現することを願っている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2003年「全米オープン」でのヘンマン
(Photo by Cynthia Lum/Getty Images)

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