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ズベレフとマネジメント会社の訴訟が決着

写真は「全米オープン」でのズべレフ

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の物議を醸した1年が、ロンドンの高等裁判所で幕を閉じた。23歳のズベレフは、以前所属していたマネジメント会社、ACEグループとの契約解消をめぐって、2年に及ぶ法廷闘争の渦中にあったが、今回、両者の間で和解が成立した。英Daily Mail紙が報じている。


ズベレフは今年、「全米オープン」で決勝に進出し、悪い意味で有名になってしまった夏の「アドリア・ツアー」にも参戦。さらに、本人は否定しているものの、元恋人からはDV被害を訴えられた。


ズベレフはロンドンの裁判所の前に立ち、これからは兄で同じくプロテニス選手のミーシャと共に、若手選手が自分と同じような論争に陥ることのないよう助言をしていきたいと語った。


「これについてミーシャとはしばらく話をしてきた。僕らは、次世代の選手に対してちょっとした手助けができればいいと思っている。子どもたちの親に、どのようにマネジメントを取り扱い、マネジメント契約を結ぶべきかについて、助言を与えるんだ。マネージャーたちにいいようにされる前に気を配っておくのさ」


ズベレフは8年前、15歳の時にACEグループと契約を結んだが、同社とその創業者でもあるパトリシオ・アペイ氏が「取引の不法な制限」を課したとして裁判を起こしていた。ズベレフの代理人は、自らも元テニス選手であるエージェントのアペイ氏が、ズベレフを16年契約に縛りつけようとしていたと主張していた。


「とてつもなく安堵しているよ。この件に2年も対応してきたからね。月曜の朝に起きてすぐ弁護士たちと話す必要がもうないんだと思うと、いい気分だ。このことは常に頭の中にあった。去年いいパフォーマンスができなかったことには、この件が大きく影響している。ようやく解放されて嬉しいよ。偉大な人物は誰しも問題を乗り越えなければいけないものだ。この一件を経て、テニスコート上で自分の目指すあり方に近づけるといいな」


ズベレフの事務弁護士を務めたマーク・スティーブンス氏は、当の契約を「厄介な義務の定められた、法的強制力のないもの」と表現した。「この一件は、世界中のあらゆる若手スポーツ選手に対し、煩雑な契約に署名する前に専門家の助言を仰ぐべし、という警告を発している。そのような契約を結んでしまうと、抜け出すにはずいぶんお金がかかるかもしれない」とスティーブンス氏は語った。


かつてアンディ・マレー(イギリス)のマネジメントも行っていたACEグループは声明を発表。同社がズベレフに4000万ドル(約41億円)の広告契約をもたらし、駆け出しの頃の彼の選手生活を資金面で支えることに貢献したとして、以下のように述べている。


「長年続いた順調なパートナー関係がこのような形で終わってしまい、また残念ながらACEが取りつけた契約の多くがなくなってしまって、悲しいです。ACEグループ、そして特にパトリシオ・アペイは、アレクサンダー・ズベレフが世界ランキング825位だった頃から彼を育て、テニス選手になったばかりの彼を資金面で支えてきたこと、そして彼のために多数の実入りのいい広告契約で交渉してきたことを誇りに思っています。これからの彼の活躍を祈っています」


ズベレフは現在、ロジャー・フェデラー(スイス)のマネジメントを手掛け、フェデラー自身が株主ともなっているTeam8をエージェントとしている。


※為替レートは2020年12月16日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのズべレフ (Photo by Al Bello/Getty Images)






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