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大坂なおみ、スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞

「全米オープン」での大坂なおみ

「全米オープン」で3度目のグランドスラム優勝を遂げた大坂なおみ(日本/日清食品)が、米スポーツ・イラストレイテッド誌のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。米テニスメディアTennis Nowが報じている。

テニス選手がこの賞を受賞したのは、1954年の開設以来5人目だ。23歳の大坂は、人種差別に反対する声を上げ、「全米オープン」での素晴らしいプレーによってその声を世界中に届けた。彼女が社会の公平を求めて起こした行動は、優勝よりも大きな意味のあるものだったのではないだろうか。


アメリカで起こったジョージ・フロイド氏の警察の暴力による死と、その後で世界中に広がった抗議運動の中で、大坂は「全米オープン」で戦った7つの試合に、暴力により命を落とした黒人の被害者7人の名前を一つずつ書いた7枚の黒いマスクを着けて現れるという抗議行動を行い、話題を呼んだ。


1回戦の後で大坂は言った。「ただたくさんの人に知ってもらいたかった。テニスは世界中で見られている、その中にはブリオナ・テイラーに何が起こったか知らない人もいるかもしれない。そして検索してくれるかもしれない。ただより多くの人に知って欲しい。多くの人が知れば知るほど、多くの人が関心を持ってくれるでしょう」


今回のスポーツ・パーソン・オブ・ザ・イヤーは、大坂を含む5人のアスリートが受賞。あとの4人はアメリカンフットボールのパトリック・マホームズとローレント・デュバニー・ターディフ、バスケットボールのレブロン・ジェームズとブレアナ・スチュワートだ。


スポーツ・イラストレイテッド誌によれば、「2020年のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー賞は、すべての意味でのチャンピオン、それぞれのスポーツでのチャンピオンであり、スポーツを離れてもチャンピオンである5人の男女選手に贈られた」そうだ。


それまで大坂は公の場で社会的な発言をするタイプではなかったが、今回の問題で人々を啓発し、変化をもたらす役割を果たした。大坂は自分の人間としての立場とアスリートとしての立場を分けることを拒絶し、アメリカスポーツ界に広がった人種差別への抗議としてのボイコットに参加して、それが「ウェスタン&サザン・オープン」の大会自体が1日シャットダウンされることにつながった。


続いて行われた「全米オープン」での抗議行動で、彼女がマスクでその名を世界に知らしめた7人の犠牲者の家族は大坂を讃え、感謝した。大坂のお陰で7人の名前は、人種平等を求める運動に大きな意味を持つものとなった。


テニスレジェンドのマルチナ・ナブラチロワ(アメリカ)は同誌に綴っている。「(大坂は)7人の犠牲者に対する大きな関心を呼び起こした。なおみは人々が“どっかの活動家”としてスルーできるような人ではない。それは政治的な行動ではなかった。彼女によって、アメリカでの黒人に対する警察の暴力という大きな問題は、人間的なものになった。私たちが求めるのは公平さだ。私たちが求めるのは人権だ」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」での大坂なおみ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)

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