
常にコート上で品格のある振る舞いを忘れない、世界2位のラファエル・ナダル(スペイン)。たとえ試合に敗れたとしても、大きく表情を変える事はなく相手を称える彼だが、やはり負けた瞬間は「100%ネガティブな気持ち」だと語った。Tennis World USAが伝えている。
ナダルは今シーズン、グランドスラム歴代最多タイ20度目の優勝を果たした。その偉業を達成した「全仏オープン」では、大会を通じて1セットも失わず強さを見せつけた。しかし本人は、先日出演した地元スペインのテレビ番組で「正直に言うと、ツアーで試合を戦う度に、心の中では負けるかもしれないと思っている」と明かした。
「自分の力や勝てる可能性に自信はもっているが、100%勝てると自分に言い聞かせているわけではないんだ」
さらにナダルは「もちろん試合の重要度にもよるが」と付け加えつつ、「試合に負けた瞬間は、心の中は100%ネガティブな気持ちになる」とも話した。
少し意外にも思えるナダルの発言だが、一方ですぐに先を見据え、敗戦から学ぶことを忘れないようだ。
「たいていは、チームと話して何がうまくいかなかったか、何が良かったかを分析するんだ。それから5分後には解決策を見つけるために、今後何をし、何を改善しなければならないのかを考えているよ」
(テニスデイリー編集部)
※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのナダル
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)