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全米王者から日本の7歳テニス少年まで、フェデラーの片手バックハンド再燃?

写真は2019年「ATP500 ロッテルダム」でのチチパス

今からテニスを始める人は、バックハンドを片手で打つだろうか、両手で打つだろうか。もちろん、両手打ちが多数派だろう、そちらの方が簡単だからだ。だが今、テニス界で台頭しようとしている若手選手たちの中には、片手バックハンドの選手たちがいる。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。

その選手たちとは「全米オープン」覇者のドミニク・ティーム(オーストリア)、昨年の「Nitto ATPファイナルズ」覇者ステファノス・チチパス(ギリシャ)、そしてカナダのトップ選手であるデニス・シャポバロフ(カナダ)らだ。


1999年には、ATPランキングトップ100のうち43選手が片手バックハンドを使っていた。だがその後の10年の間にピート・サンプラス(アメリカ)やグスタボ・クエルテン(ブラジル)といったレジェンドたちが引退、2009年には28人となった。


片手打ちのバックハンドの伝統を引き継いだのはロジャー・フェデラー(スイス)、リシャール・ガスケ(フランス)、スタン・ワウリンカ(スイス)などの少数派だった。このまま片手バックハンドは消えていくのかと思われたところに、先に上げた若手選手らが台頭してきた。


片手バックハンドは消えていくのか問われたチチパスは答えた。「わからないよ。今、日本人の男の子のメンターをしているけど、彼には片手打ちのバックハンドを勧めてる。でも彼のお父さんは、日本では片手打ちのバックハンドは珍しいと言っていたよ」


何を隠そうこの少年とは、フェデラー張りの美しいバックハンドでSNSを賑わせた7歳の尾脇勇之介くんだ。


「僕は片手打ちのバックハンドの方が良いショットだと思うし、見た目もいいよね」とチチパスは結んだ。


コーチも多くは両手打ちのバックハンドを勧める。片手打ちの方が、よりパワーや安定性や、俊敏性が必要だと考えるからだ。一方、片手バックハンドの支持者たちは、片手の方が早く返球できるので相手に時間を与えないと言う。


20年にわたって片手バックハンドの広告塔となっているフェデラー自身も、片手打ちの方が難しいと考えている。以前のインタビューでフェデラーは、最初はよりシンプルな両手バックハンドから始めた方がいい、と述べている。だが片手バックハンドの若手選手たちが出てきたのは、フェデラーの成功を見たからこそだろう。


フェデラーやワウリンカが引退してしまう日はそう遠くはないだろう。その後も片手バックハンドの伝統を受け継いでいくのはティームらだ。現在トップ100選手のうち片手バックハンドを使うのは15名。だがティームやチチパスらが活躍を続ければ、その伝統が途絶えることはないだろう。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「ATP500 ロッテルダム」でのチチパス
(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

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