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オフコート

17歳スペインの新星は次世代のナダルとなれるか?

2019年9月のアルカラス

成長著しい17歳のカルロス・アルカラス(スペイン)は、母国の未来を背負って立つ選手かもしれない。彼の輝かしい活躍は「ATP500 リオデジャネイロ」で始まった。スペインのムルシア生まれのアルカラスは、スペイン人選手として2002年以降最年少となる若さで、ATP大会で勝ち星を挙げたのだ。アルカラスについて、Tennis World USAが報じている。

アルカラスの成長を見守っている元世界王者のフアン カルロス・フェレロ(スペイン)は、現在の状況を語った。「彼はすでに、年上の選手と対戦することに慣れた。身体的にも大いに成長している」


「最初はとてもテニスが上手い14歳の少年がいると知って、彼に会いにムルシアまで行ったんだ。彼のエージェントはパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)と同じで、パブロは我々のアカデミーで練習している。それでアルカラスと関係を築いて、僕らのチームに引き入れた」


アルカラスのプレーを見たことがない人のために、フェレロはこう語った。「誰かに例えるとしたら、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)か、ロジャー・フェデラー(スイス)に通じるものを持っていると思う。ベースラインで攻撃的なプレーをする選手でありながら、ネットに出る方法も知っている」


「クレーコートでだけ強いわけではない。ハードコートでの試合も大好きで、芝コートでの動き方もわきまえている。芝では去年プレーしたんだけど、ずいぶん楽しんでいたよ。改善すべき部分はあるが、16歳にしてはサーブもとても上手い。冷静さを保つのは難しいだろうけど、彼には素晴らしいチームがついている」


インタビューでは、アルカラスは年齢の割に落ち着いていて大人びた印象だ。将来の目標についての質問に対しては、「来年は18歳以下の選手向けのITF大会に出場したい。それにATPの大会にも出たいな、どのくらいやれるか試したいから。でも目標は決まっているよ、世界一になりたい」と答えた。


アルカラスが健康的で思慮深い環境で成長していることが伝わってくる。未来の王者、もしくはグランドスラム20回優勝のラファエル・ナダル(スペイン)の後継者とまで見られることによる過剰な重圧が、少年にもたらす重大な危険に気が付いている。


現在のところ、アルカラスは地元ムルシアのテニスクラブで、コーチのキコ・ナヴァロ氏のもとで練習している。しかし将来的には、他の多くのスペイン人選手同様、あるアカデミーの誘惑に引き寄せられるかもしれない。


彼自身が語っているように、長期的な展望を推測するには早すぎる。素材、体格、技術、そして決意は揃っている。そして新型コロナウィルス大流行による長い中断期間の後、アルカラスは大会で目覚ましい結果を残している。


予選から出場したトリエステでのチャレンジャー大会で、自身初のタイトルを獲得。その翌週には、コルデノンスでの大会で準優勝。これらの成績により、1ヶ月足らずでATPランキングの順位を一気に130近く上げた。10月にはバルセロナとアリカンテでのチャレンジャー大会で連続優勝を果たし、今季2つ目と3つ目のタイトルを獲得。その結果、世界ランキング100位入りが目前となった。


スペイン人選手であることからしばしばナダルと比較されるが、アルカラスのプレーはジョコビッチにより近いと言えそうだ。時にロボットのように落ち着いていて、正確で、基本に忠実。こうした要素は、どれも輝かしい将来を示す吉兆だ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年9月のアルカラス
(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)

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