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オフコート

旅費を稼ぐために大会会場で母とブレスレットを売っていたシュワルツマン

写真は「全仏オープン」でのシュワルツマン

テニスで成功するためにはたくさんの時間とお金がかかる。トップ8人の選手だけが出場できるシーズン最終戦に、28歳にして初出場を果たしたディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)は、誰よりもそのことを知っている。ウェブメディアEssentially Sportsが報じた。

190㎝を超える長身の選手がざらにいる中で、身長170㎝のシュワルツマンがトップ10入りするのは並大抵のことではなかった。今年の「全仏オープン」でベスト4進出を果たしたシュワルツマンは、この40年間でもっとも身長の低いグランドスラム準決勝進出者だった。だが彼と家族は、それ以上の苦難を乗り越えてきた。


ユダヤ系アルゼンチン人の父リカルドさんと母シルバナさんは、息子をアルゼンチンのサッカーレジェンド、ディエゴ・マラドーナにちなんで名付けた。シュワルツマンには兄が2人、姉が1人おり、愛称は「El Peque(チビ)」だった。ツアーのため世界を回る旅費にも困っていたシュワルツマンは、大会会場でブレスレットを売ったこともあるという。


「どこへ行っても、テレビもない一人用の部屋に母と泊った。他に選択の余地はなかった。ツアーを回る旅費に困って、以前に家族がやっていたビジネスの残りだったゴムのブレスレットを大会会場で売ったこともあった」


「振り返ってみれば大変だったけど、その時は面白くもあった。僕が母がブレスレットを売るのを手伝っていると、他の選手も手伝ってくれたこともあった。試合と試合の間にあちこち走り回ってブレスレットを売って、誰が一番多く売れるか競った。母は売った人に売り上げの2割をくれたから、テニスとブレスレットを売るのと、2つの競争をしたんだ」


現在世界ランキング9位のシュワルツマンの、ここまでの生涯獲得賞金は896万5,129ドル(約9億3,700万円)。家族も今は快適なホテルに泊まっていることだろう。


※為替レートは2020年11月17日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのシュワルツマン
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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