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オフコート

「イタリア国際」優勝賞金のナゾの男女差

写真は「ATP1000 ローマ」でのジョコビッチ

わずか10ユーロ(約1227円)。なぜその差をつけたのか。「イタリア国際/ATP1000 ローマ」の不可解な男女の賞金について、豪ニュースサイトnine.com.auが報じた。

パンデミックの影響もあり、今年「イタリア国際/ATP1000 ローマ」は賞金について様々な変更をした。昨年の女子の優勝者カロリーナ・プリスコバ(チェコ)は優勝賞金として52万3858ユーロ(約6429万円)を、そして男子の優勝者ラファエル・ナダル(スペイン)はその2倍近い95万8055ユーロ(約1億1756万円)を受け取った。


そして今年は賞金額が減額になり、男子優勝者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が受け取ったのは20万5200ユーロ(約2517万8596円)、女子優勝者のシモナ・ハレブ(ルーマニア)は20万5190ユーロ(約2517万7369円)だった。


大会主催者らは男女の優勝賞金をほぼ同額にしながら、なぜかわずか10ユーロだけ女子の優勝賞金を少なくしたのだ。


男女に平等な機会を与えることを誇りとしているはずのテニスにおけるこの異様な賞金配分を、米ニューヨークタイムズ紙のテニスライターであるベン・ローゼンバーグ氏は「不寛容、不平等、脆弱な男尊女卑と女性蔑視」と非難した。


テニスのグランドスラム、「全豪オープン」「全仏オープン」「ウィンブルドン」「全米オープン」は、テニス界の先頭をきって男女の賞金同額を推し進めてきた。今年は9月27日から開催される「全仏オープン」でも男女の賞金は同額、どちらも優勝賞金は160万ユーロ(約1億9644万円)だ。


だが他の大会ではローマでのように男女の賞金額に差があることも多い。グランドスラムでは男女の大会レベルは同じだが、ローマでは男子は「ATP1000」、つまり優勝者は1000ランキングポイントをもらえる大会であるのに対し、女子は「プレミア5」という優勝者が得るランキングポイントは900ポイントのレベルの大会である、という違いはある。


それにしても、今年の大会では男女の優勝賞金はほぼ同額、準優勝の賞金はどちらも15万ユーロ(約1841万円)でまったく同額だが、準決勝敗退者は男子10万ユーロ(約1227万円)に対して女子8万ユーロ(約981万円)、準々決勝敗退者は男子7万5000ユーロ(約920万円)に対して女子3万7910ユーロ(約465万円)、最初の3回戦での敗退者に至っては女子は男子の半額から3分の1程度の賞金しか支払われていないのだ。


昨年の「WTAファイナル」は革新的な大会だった。中国の深センに舞台を移したこの女子のツアー最終戦は、賞金総額1400万ドル(約14億7658万円)、優勝したアシュリー・バーティ(オーストラリア)が手にしたのは442万ドル(約4億6622万円)、男女合わせてのテニス史上最高金額だったのだ。残念ながら、今年はコロナ禍のせいで中止となってしまったが。


昨年の男子の最終戦、「Nitto ATPファイナルズ」の賞金総額は“わずか”900万ドル(約9億4932万円)だった。そして予想されたとおり、ATPは今年の賞金総額を1500万ドル(約15億8235万円)にする、と発表していた。


だがその後、パンデミックの影響で、男子の最終戦は無観客での開催が決まった。今年は多くの大会が賞金の減額を行っているが、「Nitto ATPファイナルズ」の賞金についてはまだ減額の発表はない。


※為替レートは2020年9月25日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP1000 ローマ」でのジョコビッチ
(Photo by Riccardo Antimiani - Pool/Getty Images)

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