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オフコート

「トイレの中に頭を...」元プロテニス選手がコーチだった父親による虐待を告白

写真は1988年「全仏オープン」でのギジェルモ

テニス選手と虐待は無縁ではない。選手がコーチや家族から虐待を受けたという話はよく聞かれる。先日、元プロテニス選手のギジェルモ・ペレス ロルダン(アルゼンチン)が、コーチでもあった父親から受けた酷い虐待について衝撃的な告白した。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。

ギジェルモは元世界ランキング13位で、「全仏オープン」の準々決勝に進出したこともあった。彼はツアー中に父親でコーチであったラウル・ペレス ロルダンから受けた虐待について話した。


「恐れることなく言うと、父は洞察力に優れ、細かな技術に精通した素晴らしいコーチだった。しかし、不運なことに私は彼の息子だった」とギジェルモは語った。


ギジェルモはコーチとして優れていなくても良い父親が欲しかったと言う。さらに、こう思うことがとても悲しいとも明かした。父親は仕事のできる人だった、コーチとしてのシステムはうまく機能していたが、必然だったのかどうかはわからないが、結果的に彼は父親を失ってしまった。彼の人生の悲しい一部分だが、いつか父親と和解することを願っているという。結局のところ、家族なのだから。


「例えばある試合に負けた時、部屋に帰ったら顔の真ん中を拳で殴られた。ベルトで叩かれたことや、トイレの中に頭を突っ込まれたこともあった。そして400万ドルか500万ドル(約4億2900万~5億3600万円)を奪われた」とギジェルモは加えた。


「私がテニスで稼いだすべてが、次の日には無くなっていた。父と母がお金を全部、私の口座から奪っていったんだ」


ギジェルモは過去を忘れようと結婚式に父親を招待したことも話した。しかし、結婚式のあとに父親との仲が修復されることはなかった。ギジェルモと姉が虐待を受けていたことは周知の事実だったが、彼が収入を得始めた途端、両親のターゲットはギジェルモに絞られたそうだ。


「18歳か19歳の頃に虐待は終わった。父親に、こんな形でテニスを続けていく気はないと伝えたから。1989年だったかはっきり覚えていないが、パレルモでの大会で優勝した後に父親に告げた。飛行機の中で、“なあ、来年からは1人でツアーを回りたい。あんたとは行きたくないんだ。どうしたいか決めてくれ”と言った。それで終わったのさ」


ギジェルモは父親が理由でテニスを引退したこと、さらに故国を離れたのも彼が原因だったと明かした。父親とは連絡を取っていない。ギジェルモは、現在取り組んでいることについて説明した。


「先生を対象に講義をしているよ。彼らには、テクニックや方策を学ぶだけではなく、アプローチの仕方を学ばなければならないと教えている。子供たちが苦しまないように、隔離しなければならない親は存在するんだ」と締めくくった。


より多くの選手が、あらゆる種類の虐待の被害を公表できるように、そして有罪であることが証明された被疑者に対しより厳格な処罰が与えられるように、社会が変わっていくことを期待したい。


※為替レートは2020年5月29日現在


(テニスデイリー編集部)


※写真は1988年「全仏オープン」でのギジェルモ
(Photo by Dimitri Iundt/Corbis/VCG via Getty Images)

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