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オフコート

不公平?フェデラーとジョコビッチを取り巻くランキング論争

写真は「Nitto ATP ファイナルズ」でのジョコビッチ(左)とフェデラー(右)

新型コロナウイルスのパンデミックの渦中、ATP(男子プロテニス協会)は当面のランキング凍結を決定したが、そのことでノバク・ジョコビッチ(セルビア)とロジャー・フェデラー(スイス)の記録をめぐって論争の火花が散っている。豪Yahoo! Sportが報じた。

ジョコビッチの記録が、フェデラーの持つ史上最長のキャリア通算1位在位週記録(310週)に迫っているからだ。現在281週のジョコビッチは、フェデラーの記録を抜くことが2020年の目標の一つだと表明していた。


だがランキングが凍結され、当分大会がなくなった今、ジョコビッチの1位在位週数はそのまま加算されていくべきか。ATP もWTA(女子プロテニス協会)もツアー中止期間を6月7日までと発表している。シャットダウンのせいで誰もプレーできない時に、その間の12週が彼の記録に加算されるのか?


テニスコーチで、スポーツチャンネルESPNのアナリストでもあるブラッド・ギルバートは、加算されるべきだと言う。「彼は1位の座を勝ち取った。そしてもし普通にトーナメントが行われていたとしても、しばらく1位でいたはずだ」


「(開催中止になった)“ATP1000 インディアンウェルズ”の前に、ジョコビッチは1位だった。あの大会でラファエル・ナダル(スペイン)が優勝して、かつジョコビッチが準決勝より前で負けない限り、そのまま1位でいたはずだ」


シモナ・ハレプ(ルーマニア)のコーチであるダレン・ケーヒルも同意する。「次の大きな大会までは、ジョコビッチの1位在位週として数えていいと思う。でもそこから先は、どうするのが正しいのかわからない。同じことは女子のアシュリー・バーティ(オーストラリア)にも言える」


だがギルバートも予想していたように、ファンは喜ばなかった。以下は、ギルバートの意見に対するいくつかの投稿だ。


「この期間は、誰の記録にも数えるべきじゃない」


「ダメだよ、ジョコビッチは自力で獲得しない限り記録も得るべきじゃない。それは間違っている。やってみて、負けていたらどうする?そんなのおかしい」


「トーナメントを戦ってないのに、ポイントを守れる?ナダルに不公平だ」


「ポイントの凍結自体、間違っている。だったらいっそ1位在位週も凍結するべきだ」


ジョコビッチ(10,220ポイント)と世界2位のナダル(9,850ポイント)とのポイント差は、現在370ポイント。だがナダルは6月7日までに4,260ポイントを防衛しなければならず、それに対してジョコビッチの防衛すべきポイントは2,635ポイントなので、ジョコビッチが1位の座を守っていた確率はかなり高い。


世界3位だったフェデラーは、先月膝の手術を受けたため、トップ10の下位にランキングが落ちる見込みだった。だがランキングが凍結され、彼のランキングは当面4位にとどまることになった。


ATPもWTAもランキングはポイント制になっていて、その仕組みは、前年の大会で得たポイントを「防衛」する、というものだ。例えば、もし昨年の「全仏オープン」で優勝したアシュリー・バーティが今年そのタイトルを獲れなかったら、ポイントを失うことになる。


バーティにも、このトーナメント中断は有利に働いたかもしれない。彼女は2019年の同期間と比べると今年はその約4割しかポイントが取れておらず、現在の2位との差は約2500ポイントで、これからの3ヶ月間を1位のままでいるのはかなり難しかったからだ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATP ファイナルズ」でのジョコビッチ(左)とフェデラー(右)
(©Getty Images)

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