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マーガレット・コート 同性愛差別主義的な国の領事館設立、またも議論紛糾

写真は2020年「全豪オープン」でのマーガレット・コート

マーガレット・コート(オーストラリア)がまたしても騒動を起こしている。コートは、同性愛者の迫害、拷問、性暴力、そして即決処刑で知られるアフリカの政権のために領事館を立ち上げた。この名誉領事館は連邦政府に認定され、外務貿易省のホームページに掲載されている。豪The Sydney Morning Herald紙が伝えた。

コートと夫のバリー氏は、パースにある彼らのヴィクトリー・ライフ教会を使用し、東アフリカのブルンジ共和国のために領事館を設立した。同国の政府は、“人道に対する罪”の疑いで捜査を受けている。


西オーストラリア州首相を務めたこともある父と弟を持つバリー氏は、ブルンジの名誉領事に任命された。バリー氏曰く、ブルンジのファーストレディーがオーストラリアを訪問し、ヴィクトリー・ライフ教会を活動拠点としたことが、このパートナーシップの始まりだったそうだ。


論争の的となったコートの年間グランドスラム達成50周年祝賀会の6ヶ月前に、領事館の設立イベントが行われた。その場で、コートは「2つの国の架け橋」になることを祈った。


コートは、同性愛は邪悪な“肉体的欲望”であり、若い人々のLGBT傾向は“悪魔の仕業”だと説き、論争を巻き起こした。ブルンジでは、同性愛者であることは犯罪であり、セクシュアリティが原因で人々が刑務所に入れられる例が数え切れぬほどある。このため、人権運動家や難民らはブルンジの名誉領事職を承認する決断を激しく非難した。


外務貿易省の広報担当者曰く、バリー氏の領事館は西オーストラリア州のみを管轄としており、すべてのコストはブルンジが責任を負うとのこと。「これは外交的職位ではありません」と広報担当者は語った。


2016年の国勢調査によると、オーストラリアに住んでいるブルンジ人は2117人。バリー氏は、この名誉事務所はブルンジ系オーストラリア人が旅券や渡航のための書類を申請したり、貿易や経済的なつながりを確立したりする手助けになると語った。


ブルンジの集団虐殺の歴史について問われたバリー氏は、「ブルンジは大きく変わった。経済は発展しているし、我々はあの国の人々を助けることができる。私はあの国の未来にかなり期待している」と語っている。


今回のことが発覚したのは、オーストラリアでモリソン政権の宗教的差別法法案に関して白熱した議論が繰り広げられている最中でもあった。コートの支持者は、同性婚などの事柄について彼女は自由に意見を述べる権利があると語り、新しい法律によって、宗教観に基づいた言論の自由という権利が一層保護されることを期待している。


しかし、LGBTIコミュニティの支持者は、「コートこそ私たちの信念や自由を守るため、教会と政府を分離しなければいけない好例だ」と主張する。


なお、オーストラリアの外務貿易省は、高い暴力の発生率とテロリスト攻撃の“深刻な脅威”に、ブルンジ共和国への“渡航中止”の注意喚起を行っている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「ATPカップ」でのマーガレット・コート(右)とバリー氏(左)
(Photo by Paul Kane/Getty Images)

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