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オフコート

ワウリンカのコーチ「次はもっと若い選手を教えたい」

写真は2016年のノーマン(左)とワウリンカ(右)

スタン・ワウリンカ(スイス)のコーチである元世界ランキング2位のマグナス・ノーマン(スウェーデン)は、チリのLa Tercera紙のインタビューで、今の契約が終わったら次は若手選手のコーチをしてみたいと語った。Tennis World USAが伝えている。

ノーマンは、「スタンと7年間一緒にやってきた。古女房みたいな関係かな。毎日、チャレンジが大きくなってきている。スタンは年を取っていくし、若手はどんどん力を伸ばしてきているからね」と明かした。


「彼との契約が終わったら、若い世代の強い選手、例えばニック・キリオス(オーストラリア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ミカエル・イーメル(スウェーデン)、マイケル・モー(アメリカ)、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)らのような選手を育ててみたいと思っている。今の時代、テニスがすごく面白くなってきているよ」


またノーマンは、ワウリンカが4回目のグランドスラム優勝を果たすのは、34歳になった彼にはかなり難しいだろうと話す。さらに、これまで3回優勝した要因は、彼のメンタルの強さとプレッシャーに打ち勝つ能力の高さだったと指摘。


「4回目の優勝を遂げるのは簡単なことではない。初めに彼のコーチになった頃の目標は、グランドスラムで優勝することでは全くなく、彼の最高のテニスを引き出し、感情を抑え込めるだけの自信を育てることだった。そのようにして、大きいトーナメントの2週目に残って、重要なことをするチャンスを掴めるようにね」


「彼はテニスの歴史上でも最高の時代にプレーしていると思う。ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)たちと同時代に。スタンはいつもトップの彼らの二番手にいたけど、体調を維持し、自信を強化し続けて、トッププレーヤーたちと戦う。それが僕らのいつもの戦略だ」


「ここ数年は、あまりトッププレーヤーたちと対戦するチャンスがなく、あの緊張感に飢えている感じだ。彼は、今も精神的な強さを今も持っているよ。大事な試合でこそ最高の力を発揮し、プレッシャーに潰されない。素晴らしいショットも沢山持っているけれど、心の強さがあってこその勝利なんだ」


「僕自身もメジャーの決勝(2000年「全仏オープン」)で戦ったから言えるんだけど、ああいう試合で選手では、ものすごいプレッシャーと戦うことになるんだ。だがスタンはプレッシャーに負けない。プレッシャーをどう扱えばいいかわかってる。このスポーツの最高の時代にいる、強い勝負師だよ」


「スタンはマレーと同じ数のスラムタイトルを持っている。でもマレーは安定した選手で、世界1位の座にもいたし、トップ5に長くいたからキャリアとしてはマレーの方が上だ。ビッグ3とマレーの次に、ワウリンカは最強だった」


ノーマンの祖国スウェーデンは3月6日・7日に「デビスカップ」でチリと対戦し、勝者が決勝へと進む。


その予想を聞かれるとノーマンは、難しい試合になるだろうが、スウェーデンが勝って2012年以来の決勝進出となることを祈っていると答えた。「スウェーデンのテニスにとって特別な試合になると思う。勝てたら、数年ぶりに世界のトップの仲間入りとなるんだから」


「2012年がワールドグループで戦った最後の年だから、マドリードでの決勝に出られれば、疑いようもなくすごいことだよ。スウェーデンにとって、自国で試合ができることはかなり有利だ。ミカエルとエリアス・イーメル(スウェーデン)のイーメル兄弟がいつも練習しているコートだから、2人にとってはまさにホームなんだ」


「それに加えて、試合が室内であることもスウェーデンに有利になる。あのコートは球足が速すぎず遅すぎない。チリの、クリスチャン・ガリン(チリ)は好きだ。彼はクレーでとても強いね。スタンが全仏で対戦した時は3セットで勝ったんだけど、よほどいい試合をしたからだよ」


「彼はクレーコートでは危険な選手だ。ニコラス・ジャリー(チリ)が出ないのは、チリにとってかなり不利だと思う。ニコラス・マスー(チリ)とマルセロ・リオス(チリ)は素晴らしいキャプテンだ。現役時代には、よくあの2人といい試合をしたものだった」


「マスーはドミニク・ティーム(オーストラリア)のコーチになってすごい結果を出している。ティームとスタンは仲が良いし、マスーもいつも機嫌がいいから、彼らと練習するのは楽しいし、エネルギーをもらえるんだよ」


最後にノーマンは、コート上でのコーチングについては、昔ながらのやり方を好む性格なので賛成ではないが、スタンドからのコーチングは許されるルールに変えるべきだと意見を示した。


「コーチがコートに入っていくのは賛成できないし、すぐに許可されるとも思えない。だけど今でもほとんどのコーチが試合中にスタンドから選手に声をかけているから、それはルール上認めるようにした方がいいだろう」


「個人的には、伝統を重んじるタイプなので、テニスが孤独な戦いで、自分で道を見出さねばならないというテニス特有の面を失うべきではないと思う。コート上にコーチが入ることには賛成できないよ」


(テニスデイリー編集部)


※写真は2016年のノーマン(左)とワウリンカ(右)
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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