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オフコート

「僕はとんだ臆病者だった」ナダルから学んだ人生の教訓

写真は2019年「デビスカップ」でのトロイツキ(左)とティプサレビッチ(右)

ラファエル・ナダル(スペイン)は、その一挙一動に注目している何百万人ものファンにだけでなく、まわりのテニス選手たちにも影響を与えている。元トップ10プレーヤーのヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)もナダルから影響を受けた一人だ。彼は、2008年の「全豪オープン」準決勝でのナダル対ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)の試合を見て、テニスに対するアプローチを180度変えることになった。Tennis World USAが伝えている。

35歳のティプサレビッチは昨年引退したが、ナダルのコート上での闘志が自身のキャリアを正しい方向へ導いてくれたと打ち明けた。「(12年前の)“全豪オープン”で、ナダルと新進気鋭のツォンガとの対戦を見たことを覚えているよ。ナダルはコート外を走り回され、確か、第1・第2セットを取られ第3セット1-4の場面だった。そんな状況でフォアハンドウィナーを決めたナダルが、“Vamos(いくぞ)”と出しうる限りの大声で叫んだんだ。彼が本当にまだ勝てると信じているのが見て取れた」


「彼はそのまま2-6でセットを取られ、試合にも負けた。でも、その時自分がどれだけ臆病者だったか気付かされたんだ。僕が平静を装っているような時に、ナダルはロッド・レーバー・アリーナにいる1万5000人の観客にだけでなく、世界中に、自分が全力で戦っていること、その上で完敗したことを見せるのを恥じてはいなかった」


「彼が失敗を恐れないことを教えてくれたんだ」とティプサレビッチは、Behind The Racquet(プロテニス選手ノア・ルビン(アメリカ)が創った“テニス選手たちが自身の言葉で、彼らの本当の姿を語る”ウェブサイト)に語った。ナダルが2-6、3-6、2-6でツォンガに破れた試合を見ただけ。だがティプサレビッチは、その運命の「全豪オープン」準決勝が行われた2008年時のトップ50からランキングを上げていき、2011年にはトップ10にまで上り詰めた。


「ただルーティーンでやるべきことの最小限をやっているだけで、夢を叶えることはできない。振り返ってみると、もしトップ10に入れなかったり、その他の僕が成し遂げたことを達成できていなかったら、今の幸せはなかっただろうね。きっと、何かをやり残したことがわかっていたはずだから。そして、もしこのことにずっと早く気づけていたら、きっとトップ10にもっと長くいられただろうな」とティプサレビッチは語った。


現在、ティプサレビッチはパートタイムでコーチを務め、家族との時間を楽しんでいるが、ナダルから学んだ人生の教訓に感謝しているのは明らかだ。彼は「今はすごく充実しているよ。今までより精力的に働いていると思うし、“せっかく引退したんだから、リラックスして人生を楽しみなよ”なんて言ってくる友達は無視してる。2人目の子供も生まれるし、人生の次の章にすごくワクワクしているんだ」と締めくくった。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「デビスカップ」でのトロイツキ(左)とティプサレビッチ(右)


(Photo by Oscar J. Barroso / AFP7 / Europa Press Sports via Getty Images)

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